鶴見辰吾が20年ぶりに「GONIN」に帰還! 雨中のメイキング映像公開
2015年9月27日 13:10
[映画.com ニュース]はぐれ者の5人組による現金強奪事件のてん末を描いたバイオレンスアクション「GONIN」(1995)の、約20年ぶりとなる続編「GONIN サーガ」で、主人公の父役としてシリーズに“復活”を果たした鶴見辰吾のメイキング映像が公開された。
石井隆監督が再びメガホンをとった「GONIN サーガ」は、第1作の19年後が舞台。5人組の強盗が起こした暴力団・五誠会系大越組襲撃事件によって、鶴見扮する大越組の若頭・久松茂を失った息子・勇人(東出昌大)ら組員の子たちが、運命に翻ろうされていくさまを描く。桐谷健太、土屋アンナ、柄本佑、安藤政信が新たに出演。鶴見のほか、佐藤浩市や根津甚八、竹中直人ら第1作のキャストが出演している。
到着した映像は、第1作でも描かれた襲撃事件直後、茂をはじめとする死亡した組員たちの遺体が集められた路上に、久松の妻・安恵(井上晴美)が駆けつけるシーン。鶴見は、雨が激しく降りしきるなか、仮設テントの下で横たわる死体を演じている。カットの声がかかると、鶴見は「おぼれそうだったよ、本当に!」と豪快に笑いつつ、タオルで鼻をかむ。大雨のなか微動だにせずに耐え続けるという、石井監督の過酷な撮影現場の一端を物語るものとなっている。
すべてのシーンの撮影を終えた鶴見は、「もう本当に最後ですよ。死人をよみがえらせる男、石井隆」と周囲のスタッフを笑わせ、「『金八先生』以来ですよ、同じ役を20年にわたってやるのは。まさか(『GONIN サーガ』で)同じ役をやるとは思わなかったですよ、面白い体験をさせてもらいました! 石井組は『フリーズ・ミー』以来ですが、相変わらず夜が長いですね」と石井組の雰囲気を懐かしんでいた。なお、メイキング映像の中では、安藤演じる五誠会3代目・式根誠司に安恵が食ってかかるシーンも描かれ、安藤と井上の鬼気迫る演技を堪能できる。
「GONIN サーガ」は、公開中。