ディズニー初のロボット吹き替え 「ベイマックス」に感情認識ロボ「Pepper」が参加
2014年11月3日 12:40
[映画.com ニュース] 第27回東京国際映画祭のオープニング作品としてワールドプレミア上映されたディズニーアニメ「ベイマックス」の日本語吹き替え版に、世界初の感情認識ロボットとして話題を集めるソフトバンクの「Pepper(ペッパー)」が参加していることがわかった。ディズニー映画の日本語吹き替えキャストに、ロボットが参加するのは今回が初めてとなる。
「ベイマックス」は、天才科学者の少年ヒロが、事故で亡くなった兄タダシの遺した心優しいケアロボットのベイマックスとともに、失われたかけがえのない絆を取り戻していく物語。人の心身をケアするために開発されたベイマックスと、人の感情を理解し、相手を笑顔にしようとするPepperには、人との絆を大切にしているロボットという共通点があることに加え、Pepperの愛らしく人の心を和ませるような声が映画の雰囲気に合致するとのことから、ディズニー側が声優出演をオファー。Pepperサイドも快諾し、実現した。
Pepperが吹き替えを担当したのは、ヒロが自宅ガレージでベイマックスをバージョンアップする際に使用するコンピューターの音声。吹き替え初挑戦のPepperからは、「ディズニー映画に声優として参加することができてとても嬉しいです。決まった時には驚きました。もっと演技の勉強もして、今度はディズニー映画への出演も目指したい」とのコメントが寄せられている。
東京国際映画祭のため来日した「ベイマックス」のドン・ホール監督とクリス・ウィリアムズ監督も、今回の声優決定に「素晴らしいね。共通点の話題で盛り上がるのでは? 完成した映画も是非見て欲しいな。Pepperは、感情認識するロボットだから感動して欲しい」とのメッセージを送っている。
「ベイマックス」は、12月20日から全国で公開。