野茂より前にアメリカで“トルネード”と呼ばれた日本人がいた!

2014年8月4日 17:10


EF5の超巨大竜巻が猛威を振るう「イン・トゥ・ザ・ストーム」
EF5の超巨大竜巻が猛威を振るう「イン・トゥ・ザ・ストーム」

[映画.com ニュース] “トルネード(竜巻)”といえば、日本では1995年にメジャーリーグに渡った野茂英雄投手が有名だが、巨大竜巻の脅威を描く映画「イン・トゥ・ザ・ストーム」をきっかけに、野茂氏よりも24年も前にアメリカで“Mr.トルネード”として広くその名を知らしめていた日本人・藤田哲也氏に注目が集まっている。

藤田氏はMr.トルネードの愛称で敬愛され、ニューズウィーク誌の選ぶ“世界が尊敬する日本人”に選出された気象学者。71年にアメリカで竜巻の等級を分類した「藤田スケール」を考案、発表した人物だ。現在採用されているのはその改良版「改良藤田スケール」である。

等級は風速と被害想定により、屋根がはがれるなどの軽微な被害の「EF0」から、自動車サイズの物体がミサイルのように飛んでいくという、秒速90メートル以上の最大レベル「EF5」までの6段階で構成されている。日本で観測されたのはEF4までで、アメリカではこれまでにEF5レベルが9例確認されているという。

イントゥ・ザ・ストーム」では直径3200メートル、秒速135メートルという、EF5の想定した最低基準値を優に上回る、現実には起こり得ない規模の怪物級の竜巻が出現。逃げ惑う人々やストームチェイサー(竜巻を追って観測する研究者)たちが一世一代のスクープを求めて死闘を繰り広げる様を描く。POV(主観ショット)を取り入れ、臨場感あふれる映像を生み出したことも話題となっている。8月22日から全国で公開。

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