須賀健太主演の異色青春映画、イタリアの日本映画祭でクロージング作品に
2014年5月2日 08:00
[映画.com ニュース] 思春期特有の悩みを抱える、毛が生えない男子高校生と毛深い女子高校生の奇妙な関係を描いた「スイートプールサイド」が、イタリアのフィレンツェで5月8日(現地時間)に開幕する「WA!Japan Film Festival (旧フィレンツェ日本映画祭)」のクロージング作品に決定し、15日に上映されることがわかった。映画祭に招待された松居大悟監督は、「初めて見せるのがヨーロッパの皆様だとは思ってもみませんでした! 日本の少年少女の、どんな世界情勢よりも切実な、彼らにとっての『小さすぎて大きすぎる悩み』を感じてモヤモヤしていただければ幸いです」と喜びのコメントを寄せた。
同映画祭は、日本映画の魅力や日本文化を伝えるためにスタートした、イタリアで唯一邦画に特化した映画祭。メイン会場は、フィレンツェで最も古い映画館チネマ・オデオン。2009年の開始から4年目となる今年、名称を「フィレンツェ日本映画祭」から「WA!Japan Film Festival」に変更した。フィレンツェで5月8~11日、ミラノで13~15日に開催され、オープニング作品は佐々部清監督作「六月燈の三姉妹」に決定している。昨年は「るろうに剣心」「苦役列車」などが上映され、オープニング作品の「奇跡のりんご」が、観客の投票によって選ばれる「観客賞」を受賞した。
「スイートプールサイド」は、「アフロ田中」のメガホンをとった松居大悟監督が、「惡の華」で知られる押見修造氏の初期作品を映像化した異色の青春映画。同じ水泳部の後藤綾子(刈谷友衣子)に、「私の毛を剃ってくれない?」と頼まれた太田年彦(須賀健太)は、毎日スネ毛を剃っていくうちに、綾子に特別な感情を抱いていく。6月14日から全国で公開。