福山雅治演じる父親の葛藤が浮き彫りに 「そして父になる」本予告公開
2013年8月2日 13:00
[映画.com ニュース] 第66回カンヌ映画祭で審査員賞を受賞した是枝裕和監督最新作「そして父になる」の本予告が、このほど公開された。
9月にカナダで開催されるトロント国際映画祭のスペシャル・プレゼンテーション部門に出品されることも決定した本作は、福山雅治が自身初の父親役で主演を務めた。人生の勝ち組だと信じて生きてきた主人公・野々宮良多が、6年間育ててきた息子が生まれたときに病院で取り違えられた他人の子だったという事実に直面し、血のつながりか愛情を注いできた時間かの選択で葛藤する姿を描く。
先だってショート版予告編が公開されているが、今回の本予告では、尾野真千子扮する妻みどりや、リリー・フランキーと真木よう子が演じたもう1組の夫婦とのやりとりが盛り込まれたことで、良多が抱える苦悩がより浮き彫りになった。そして、子どもの屈託のない笑顔や無邪気に遊ぶ姿から、良多が下さなければならない選択の重みがひしひしと伝わってくる映像に仕上がっている。
「そして父になる」は、9月28日から全国で公開。これに先駆け、9月24~27日には先行上映が行われる。