安藤サクラ、井浦新が在日朝鮮人2世の兄妹を熱演 「かぞくのくに」予告編公開
2012年4月6日 21:00
[映画.com ニュース] 安藤サクラと井浦新が、国家の分断によって離れ離れになった在日コリアン2世の兄妹役を演じ、第62回ベルリン映画祭で国際アートシアター連盟賞を受賞した「かぞくのくに」の予告編がこのほど公開された。
「愛しきソナ」などドキュメンタリー作品で知られるヤン・ヨンヒ監督自らの体験を題材に、北朝鮮の「帰国事業」により日本と北朝鮮に別れて暮らしていた家族が傷つきながらもたくましく生きていく姿を描く。
日本で語学学校の教師を務めるリエ(安藤)と、病気療養のため25年ぶりに日本へ一時帰国した兄ソンホ(井浦)が再会を果たす。再び同じ屋根の下で暮らすことになったふたりだが、価値観の違いが露呈したり、北から派遣された見張り役に監視されたりともどかしい日々を送る。しかし、それでも家族の強い絆は変わらなかった……。共演に宮崎美子、津嘉山正種ら。「息もできない」で監督・主演を務めたヤン・イクチュンも出演する。
予告編では、歌手のアン・サリーとギタリストのサイゲンジがこの予告編のためだけにコラボレートした、ビリーバンバンの名曲「白いブランコ」に乗せ、家族や友人と久々の再会を果たしたソンホと、兄を見守るリエの印象的なシーンを映し出す。北朝鮮政権に変化が訪れた現在、両国の関係について改めて考えさせられる1本だ。
4月7日から、テアトル新宿、109シネマズ川崎で特別鑑賞券(1500円)が発売、予告編で用いられた「白いブランコ」非売品CD(数量限定)が特典として付く。
「かぞくのくに」は8月4日から全国で公開。