マイケル・ベイ監督「トランスフォーマー」完結編に絶大な自信

2011年7月29日 13:17


3D映像に加え、今回はストーリーの構築にもこだわったベイ監督
3D映像に加え、今回はストーリーの構築にもこだわったベイ監督

[映画.com ニュース] 人気SFアクションシリーズ第3弾「トランスフォーマー ダークサイド・ムーン」(7月29日公開)のプレミアツアー最終地、大阪を訪れたマイケル・ベイ監督に、最終章を迎えた心のうちを聞いた。

本作は、瞬時に変形する未知の金属生命体=トランスフォーマーと人類の壮絶なバトルを、スピード感あふれるダイナミックなアクションで活写する人気シリーズの完結編。第3弾の今作でも怒とうのアクション映像の乱れ撃ちで、それらを「アバター」の技術をふまえた最新の3D映像で映し出す。ベイ監督本人も、「最高傑作」と公言してはばからない自信作だ。

「前2作から学び、今回、最高傑作が作れたと思う。前回は脚本家ストの影響で製作に支障をきたしたが、世界中でメガヒットした。ただ、僕はまったく満足していなかった。でも今回は、映像はもちろんだが、ストーリー、キャストたちの演技、すべてが素晴らしいよ」

ベイ監督が強く推奨するポイントが、ストーリーだ。来日した主演のシャイア・ラブーフによれば、以前は「その場のノリで作っていた」こともあったようだが、アポロ11号の月面着陸など宇宙にまで拡大したシノプシスは、アメリカ近代史の裏側や政府の陰謀劇までが絡み合い、よりドラマチックな物語になった。

「とにかくシリアスな世界観を心がけたよ。僕はNASAや宇宙に魅せられていて、アポロの最初の月面歩行をトランスフォーマーの歴史に組み込み、壮大なスケールにしたかったのさ。それに主人公のサムも成長する。地球を2度も救いながら現実問題で就職できないけれど、そんなリアリティがみんなの共感を呼ぶはずさ」

大迫力の3D映像が、本作をサマーシーズンの筆頭格に押し上げ、すでに全世界での興行収入は7億ドルを突破した。日本市場での躍進も確実視されているものの、観客がどういうジャッジを下すのか。その動向に注目が集まる。

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