ベルリン2冠「ヘヴンズストーリー」DVD、ブルーレイ“封印”
2011年6月2日 19:05
[映画.com ニュース] 第61回ベルリン国際映画祭フォーラム部門で国際批評家連盟賞とNETPAC賞(最優秀アジア映画賞)を受賞した「ヘヴンズストーリー」の製作委員会が、本作について「DVD、ブルーレイ発売は当分しない」と発表した。
瀬々敬久監督は、この意図を「厳しい状況の中でも映画館を運営する人や、そこに集まるお客さんと接し、この映画をスクリーンでもっともっと伝えていきたいという思いが募った」とコメントしている。
本作は、家族を殺された幼い娘、妻子を殺された若い夫、ひとり息子を育てながら復しゅう代行を副業にする警官などを中心に、20人以上に登場人物が、複数の殺人事件をきっかけにつながっていく11年間の様子を全9章、4時間38分で描いた。
「ヘヴンズストーリー」は、今後も長期にわたり映画館での上映が続けられる予定で、6月11日からユーロスペースで凱旋ロードショーを行う。