劇場版より17分長い「ノルウェイの森　エクステンデッド版」が発売

［映画.com ニュース］　情感あふれる映像美で定評のあるトラン・アン・ユン監督が、念願の映画化を果たした、村上春樹の世界的ベストセラー「ノルウェイの森」。昨年12月に公開され、話題を集めた同作のブルーレイ＆DVD化が早くも決定した。セル版ブルーレイ「コンプリート・エディション3枚組」には、劇場公開版よりも約17分長いエクステンデッド版が収録されることがわかった。

「ノルウェイの森」は、高校時代に親友キズキ（高良健吾）を自殺で亡くし、東京の大学へ進学した主人公ワタナベ（松山ケンイチ）を中心に、偶然再会したキズキの元恋人・直子（菊地凛子）と、同じ大学に通う瑞々しい緑（水原希子）との出会いと別れを通して、青春特有の葛藤や喪失感を美しい映像とともに描いた。

小川真司プロデューサーのコメントによれば、劇場公開版、エクステンデッド版ともに「完全に異なった方針に基づいて監督が編集したディレクターズカット」だという。さらに、「前者はより主人公たちのエモーショナルな部分が強調されており、後者はより映画全体の雰囲気、世界観を重視した構成といえる」と説明する。

直前までどちらを公開するか議論が尽くされたという、このエクステンデッド版が収録された「コンプリート・エディション3枚組」は、6月22日に発売予定。なお、ブルーレイ発売に先がけて、「ノルウェイの森　エクステンデッド版」が、6月4日より1週間限定でユナイテッド・シネマ豊洲で特別限定公開（デジタル上映）されることになっている。