わさお、歌手デビュー! 青森先行公開で歌声初披露
2011年2月27日 14:19
[映画.com ニュース] “ブサカワ犬”として知られ、青森県鰺ヶ沢に住む長毛種秋田犬・わさおの主演映画「わさお」が2月26日、青森で先行公開された。わさおは、飼い主の菊谷節子さん、主演の薬師丸ひろ子、錦織良成監督らとともに、ワーナーマイカル弘前では同道のレッドカーペットデビューを果たした。
同作は、わさおが現在のように人気犬として愛されるようになるまでに何があったのかに迫る。現在の飼い主・菊谷節子さんの元にたどり着くまでに、港をさまよって保健所に連れて行かれそうになったことがあるなど、ひと握りの人しか知らない悲しい記憶を抽出しながら描く。
東京キャンペーンも完遂するなど精力的に活動したわさおは、レッドカーペットでも威風堂々。菊谷さんも、「わさおは一生懸命やりました。家族みんなで、おじいさんもおばあさんも、お孫さんと一緒にわさおを見て元気をもらってくだされば!」とアピールした。
この日は、わさおが歌手デビューすることも発表された。薬師丸が歌う「僕の宝物」特別編として、「ワンワンワンワンワン」と収録済みの“美声”を披露。楽曲が流れ出すと、急にそわそわし出し耳をピンと立てて聞き入っていた。菊谷さんは、「軽トラに乗っけて散歩に連れて行ってほしいと言っているときの歌に聞こえるね」と語りかけていた。
約1カ月にわたる青森ロケをわさおとともに乗り切った薬師丸は、「訓練されていないわさおが、次第にこちらの感情を読み取ってくれているかのような、奇跡のお芝居に感動してしまってリアクションができなくなるシーンがたくさんありました」と述懐。そして、「青森に着いて雪を見たら、わさおと菊谷さんが過ごす雪の中の日常が感じられて、涙があふれてきました」と明かしていた。
なお、わさおが歌う「僕の宝物」特別編の収益の一部は、映画の興行収入の一部とともに世界遺産募金に寄付される。
「わさお」は、3月5日から全国で公開。