「タイタニック」女優グロリア・スチュアートさん100歳で死去
2010年9月28日 13:05
[映画.com ニュース] 「タイタニック」でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされた米女優グロリア・スチュアートさんが9月26日夜、ロサンゼルスの自宅で死去した。100歳だった。
家族が明らかにしたもので、数年前から肺ガンで闘病中だったという。スチュアートさんは金髪の美人女優として1930年代に「魔の家」「透明人間」「鏡の前の接吻」など40本以上の映画に出演。その後スクリーンから身を引いていたが、約60年を経て、ジェームズ・キャメロン監督「タイタニック」(97)でケイト・ウィンスレット演じるヒロイン、ローズの現代の姿に扮し、ナレーターも務めた。同作は歴代興行記録を塗り替える空前のヒットを記録し、当時87歳だったスチュアートさんは、アカデミー賞歴代最高齢の候補者となった。
これが生涯で最も有名な役となったスチュアートさんは、99年に出版した回顧録「アイ・ジャスト・ケプト・ホーピング」で、「私はハイスクール卒業時に、『将来最も成功しそうな女子生徒』に選ばれたけど、これほど長い時間がかかるとは思っていなかった」とジョークを飛ばしていた。