“3Dバージン”の原紗央莉、3D映画「牙狼」で体当たりの悪役熱演

2010年8月20日 18:00

“3D女優”原の飛び出す悪役ぶりにも注目
“3D女優”原の飛び出す悪役ぶりにも注目

[映画.com ニュース] 雨宮慶太監督・原作の人気特撮シリーズ最新作「牙狼<GARO> RED REQUIEM」の完成会見が8月20日、東京・秋葉原のアキバシアターで行われ、雨宮監督と主演の小西遼生、共演の原紗央莉、CGスーパーバイザーの迫田憲二氏が出席した。

同作は、2005~06年に放送され人気を博した特撮TVシリーズ初の劇場版で、人間の邪心に憑りつく魔獣ホラーと戦う魔戒騎士・冴島鋼牙の戦いを描くアクション。小西がTVシリーズに続き冴島を演じ、原は強大な力を持つホラー、カルマに扮している。

2D映画をポストプロダクションで3D変換するのではなく、撮影から専用のカメラを用いて製作された3D映画で、小西は「『牙狼』という作品の映画化自体が念願だったので、感慨深い。3Dはオープニングからすごくアクティブで、迫ってくる3D特有の迫力に感動した。それを自分ができたということは自慢できることだと思う」と喜んだ。

一方の原は、香港で製作中の「3D セックス&禅:エクストリーム・エクスタシー(原題)」にも主演。3D映画に立て続けに出演するかたちとなったが、「3Dの撮影はこの映画が初めてだったし、3D映画を最初から最後まで見たのも初めての“3Dバージン”でした」。撮影時は特殊メイクに8時間を費やし、現場はほぼグリーンバックで1人だったという。「アクション経験もないなか、空中に吊り下げられて、その場にいない相手を相手に戦うのは大変でした」と苦労も明かしたが、それだけに「悪役だけどビジュアルがかっこいい」と満足げだ。

雨宮監督は「やれるだけのことは全部やれたかなと思う。特撮で3Dをやるというお手本がなかったのですべてが手探りで、こうやればいいんだと分かったところで完成した。TV版と同じ印象で立体映画にするのはかなり高いハードルだったけど、出来には満足している」と胸を張った。

牙狼<GARO> RED REQUIEM」は10月30日から全国で公開。

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