役所広司、佐藤浩市が決意にじませる「最後の忠臣蔵」特報解禁

2010年4月22日 15:04


2人のベテランの“決意”を見逃すな
2人のベテランの“決意”を見逃すな

[映画.com ニュース] 池宮彰一郎の人気小説を杉田成道監督が映画化する「最後の忠臣蔵」の特報が公開された。大石内蔵助率いる四十七士が主君の無念を晴らし切腹で殉じるなか、密かに生き残った2人の男を演じた役所広司佐藤浩市の鬼気迫る演技の一端を垣間見ることができる。

同作は、赤穂浪士の吉良邸討ち入り事件を題材にしているものの、逐電・逃亡の汚名を着せられながら主君の密命を遂行するために生き残った2人の男の16年後の姿を軸に描く。役所演じる瀬尾孫左衛門は内蔵助の隠し子・可音を育てるという密命のため、佐藤扮する寺坂吉右衛門は討ち入りの事実を後世に伝えるために、その後の人生を歩んできた。

特報では、片岡仁左衛門扮する内蔵助の「我ら一党が死に絶えたあとも、生きて、生きて、生き抜くのだ。このことは時がくるまで誰にも言うな」というセリフから始まる。これを受けて役所は、「しかと心得ました」と涙ぐみながら引き受ける姿がクローズアップ。一方の佐藤は「大石殿に隠し子……」とあ然とし、ともに知ることはなかったものの、長年にわたり志をともにしてきた役所に対し「言うてくれねば……、わしら血盟の友ではないか」と訴えている。

忠臣蔵」を題材にした映画としては、「忠臣蔵外伝/四谷怪談」「忠臣蔵・四十七人の刺客」(ともに94)以来約17年ぶりの映画化。杉田監督のメガホンのもと、安田成美桜庭ななみ山本耕史伊武雅刀らが結集した。

最後の忠臣蔵」はワーナー・ブラザース配給で、12月18日から全国で公開。

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