クリストファー・ノーラン監督が、迷走する「スーパーマン」シリーズの指南役に
2010年2月12日 11:51
[映画.com ニュース] 「ダークナイト」のクリストファー・ノーラン監督が、中断したままになっているワーナー・ブラザースの「スーパーマン」シリーズを立て直すための“メンター”に就任することが明らかになった。
スーパーマンとバットマンといえば、DCコミックの二枚看板的存在だが、ともにワーナーが手がける映画のうえでは明暗を分けている。スーパーマンのほうは、約20年ぶりにシリーズを復活させた「スーパーマン・リターンズ」(06)が批評・興行ともに振るわず、その後の動きが停滞することになった。
一方、ノーラン監督が手がけた「バットマン・ビギンズ」(05)と「ダークナイト」(08)は記録的な大成功をおさめ、今回のニュースをスクープした米Deadline Hollywoodの敏腕ジャーナリスト、ニッキ・フィンケをして「ワーナー・ブラザースにとってノーランは神にも等しい存在」と言わしめるほど。今や「スーパーマン」シリーズの方向性を見失ってしまったワーナーとDCエンターテインメントは、ノーラン監督の助言をもとにシリーズの立て直しをはかるしかないといったところのようだ。
ただし、ノーラン監督が「スーパーマン」の新作でメガホンをとる可能性は低く、あくまでも“ゴッドファーザー”的役割に留まるだろうとのこと。また、前作「スーパーマン・リターンズ」のブライアン・シンガー監督と主演のブランドン・ラウスの復帰の線もなくはないようだが、少なくとも新作の内容は「スーパーマン・リターンズ」の続編ではなく、まったく新しいシリーズの始まりということになりそうだ。
ノーラン監督最新作「インセプション」は、7月日米同時公開。