イーストウッド監督の新作タイトルが、マンデラ氏愛読の詩の名前に変更!

2009年6月5日 12:00


オスカーにふさわしいラテン語のタイトルに!
オスカーにふさわしいラテン語のタイトルに!

[映画.com ニュース] クリント・イーストウッド監督が「ヒューマン・ファクター」のタイトルで製作中だったネルソン・マンデラ氏の伝記ドラマが、「インビクタス(Invictus)」というタイトルに改題されることになった。米オスカー情報ブログIn Contentionが、イーストウッド監督の製作プロ“マルパソ”からの公式情報として報じた。

新タイトルは「征服されない」という意味を持つラテン語で、19世紀の英国の詩人ウィリアム・アーネスト・ヘンリーが1875年に発表した同名の四行詩に由来するという。その詩は、反アパルトヘイト運動家だったため国家反逆罪終身刑の汚名を着せられ、27年間に及ぶ獄中生活を送ったマンデラ氏が心の支えとした短い詩だ。ちなみに、片足だった詩人ヘンリーは、彼の友人ロバート・ルイス・スティーブンスンが「宝島」の中で海賊ジョン・シルバーのモデルとした人物でもある。

「インビクタス」は、南アフリカ共和国大統領となった黒人のマンデラ氏(モーガン・フリーマン)と、ラグビーの南ア代表チーム“スプリングボクス”の白人キャプテン、フランソワ・ピエナール(マット・デイモン)との友情を描く物語。クライマックスでは、15年間に及ぶアパルトヘイトを廃絶した南ア共和国が95年に第3回ラグビーワールドカップを自国開催。初の白人・黒人混成チームとなった南ア・スプリングボクスは勝ち進み、対ニュージーランド・オールブラックスの決勝戦で、延長戦の末劇的な初優勝を飾る歓喜の瞬間が描かれる。

原作は、作家ジョン・カーリンのノンフィクション小説「Playing the Enemy: Nelson Mandela and the Game That Made a Nation」。ロバート・ダウニー・Jr.主演の「シャーロック・ホームズ」(12月公開)も手がけた南ア出身の脚本家アンソニー・ペッカムが脚色した。ワーナー・ブラザースはオスカーレースを睨み、同作を今年12月全米公開する予定だ。

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