押井守が「鉄人28号」で舞台演出に初挑戦!15歳の金田少年は南果歩

2008年12月5日 12:00


昔ピーチ姫、今は15歳の正太郎くんの南果歩
昔ピーチ姫、今は15歳の正太郎くんの南果歩

[映画.com ニュース] 押井守監督の脚本・演出による舞台「鉄人28号」の製作発表会見が12月4日、東京・日比谷の東京會舘で行われ、押井監督ほか出演者の南果歩池田成志、ダイアモンド☆ユカイ、サンプラザ中野くんが出席した。

押井監督は、念願だったという初の舞台演出の題材に、横山光輝原作の名作漫画「鉄人28号」を選んだ理由について、「僕らの世代のヒーローといえば『鉄腕アトム』か『鉄人28号』だった。『鉄人28号』は戦後の日本がいかに復興していくかという物語でもあり、僕は機会があるごとに戦後を描いてきたが、もう少ししつこく戦後を描いていきたい」と説明。「人狼」(原作・脚本作品)などに代表されるケルベロス・サーガや、「立喰師列伝」といった作品で描き続けてきたライフワークともいえる“架空の戦後史”が、今回の舞台でもテーマとなり、押井ファンにはおなじみのキャラクター、ケツネコロッケのお銀も登場するそうだ。また、「南さん以外はオヤジばかりですが、宝塚も好きでやってみたかったので」と、宝塚風のレビュー(歌)も取り入れるとのこと。

さらに、幾度か映像化されてきた「鉄人28号」について、押井監督は「一度も成功していない」とバッサリ。「半分は鉄人を作りたくてやっているようなもの」とも語り、「詳しい金額は分からないが、国産車が7、8台は買えるんじゃないか」という製作費をかけて、全高7メートル、重量800キロの鉄人を鋭意製作中だという。

一方、15歳の金田正太郎役を演じる南は、「自分でもイメージしないような役に挑戦できるのは俳優にとって喜び。作りこむのではなく、感じたことを身体で表現するしかない」と体当たりで挑む姿勢を語った。

これまでアニメ、実写はもちろん、愛知万博のパビリオンで空間演出も手がけた押井監督が、今度は舞台でどんな“押井ワールド”を展開するのか。舞台「鉄人28号」は、09年1月10日~25日まで東京・天王洲の銀河劇場、2月5日~8日まで大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて公演。

Amazonで今すぐ購入

フォトギャラリー

DVD・ブルーレイ

Powered by価格.com

関連ニュース

映画ニュースアクセスランキング

本日

  1. ヘンリー・カビルがジェームズ・ボンドに扮するフェイク予告編、爆発的再生数を記録

    1

    ヘンリー・カビルがジェームズ・ボンドに扮するフェイク予告編、爆発的再生数を記録

    2024年4月23日 11:00
  2. 伊藤健太郎、4年ぶりに日テレドラマ出演 森本慎太郎主演「街並み照らすヤツら」の重要人物

    2

    伊藤健太郎、4年ぶりに日テレドラマ出演 森本慎太郎主演「街並み照らすヤツら」の重要人物

    2024年4月23日 06:00
  3. 菅田将暉が“狂気”に狙われる 黒沢清監督との初タッグ作「Cloud クラウド」特報公開

    3

    菅田将暉が“狂気”に狙われる 黒沢清監督との初タッグ作「Cloud クラウド」特報公開

    2024年4月23日 07:00
  4. 帰ってきてはいけない――初七日の風習から生み出された“家系ホラー”「呪葬」7月12日公開

    4

    帰ってきてはいけない――初七日の風習から生み出された“家系ホラー”「呪葬」7月12日公開

    2024年4月23日 17:00
  5. 草なぎ剛「僕の代表作になった」 主演作「碁盤斬り」に誇らしげ

    5

    草なぎ剛「僕の代表作になった」 主演作「碁盤斬り」に誇らしげ

    2024年4月23日 16:35

今週