第8回東京フィルメックス、ラインナップ発表!行定勲監督が審査員に

2007年9月27日 12:00


(左から)林加奈子、山崎裕、行定勲、市山尚三
(左から)林加奈子、山崎裕、行定勲、市山尚三

[映画.com ニュース] 今年で8回目を迎える「東京フィルメックス」。その上映作品のラインナップ発表会が9月26日、東京・京橋の東京国立近代美術館フィルムセンターにて開催され、、林加奈子ディレクター、市山尚三プログラムディレクターの他、今回の審査員を務めることになった、「誰も知らない」などの是枝裕和作品で知られる撮影監督の山崎裕氏と行定勲監督(「世界の中心で、愛をさけぶ」「クローズド・ノート」)が登壇した。

第1回のコンペティション部門で「贅沢な骨」が上映されるなど、本映画祭発足時より縁があった行定監督は今回の審査員選出について「映画祭のIDパスを申請したところに、依頼の電話がかかってきた(笑)。審査員というのは荷が重いと感じているが、いろいろな意味で楽しみにしてます」と挨拶。一方の山崎氏は「まさか駆け出しの新人キャメラマンに声がかかるとは思っていなかったが、フィルメックスが“映画祭はかくあるべき”というハッキリとした方向性を持っていることと、アジア映画からハングリーかつストレートな何かを感じたいという個人的な希望から引き受けることにした」と審査員受諾の思いを語った。

気になるコンペティション部門は、ジョニー・トー作品の脚本家ヤウ・ナウホイの監督デビュー作「アイ・イン・ザ・スカイ」(香港)、ジャッキー・チェンの息子ジェイシー・チェン主演作「ドラマー」(台湾)の他、04年のPFFアワードでグランプリを受賞した高橋泉監督の新作「むすんでひらいて」、万田邦敏監督(「unloved」「ありがとう」)が小池栄子豊川悦司仲村トオル主演で描く恋愛ドラマ「接吻」など、2本の邦画を含む全10本をピックアップ。また、特別招待作品には、今年の第60回カンヌ映画祭で話題をさらった世界の著名監督35人による短編オムニバス「それぞれのシネマ」(オープニング)の他、今回審査委員長を務めるイ・チャンドンの新作「シークレット・サンシャイン」(韓国・クロージング)、フィルメックス常連のジャ・ジャンクーがファッションをテーマに現代中国を捉えた3部構成のドキュメンタリー「無用」(中国・本年度ベネチア映画祭最優秀ドキュメンタリー賞受賞)、ジョニー・トー監督のアクション「Exiled 放・逐」(香港)などバラエティ豊かな11作品を用意。

そして、毎年注目を集める特集上映は「ザッツ<社会派>エンタテインメント」と題して戦後日本を代表する左翼監督・山本薩夫をフィーチャー。「忍びの者」「白い巨塔」「座頭市牢破り」など1960年代に大映で製作された作品を中心に全12本の社会派娯楽作を上映する。その他、日印交流記念事業としてサタジット・レイと並ぶインドの隠れた巨匠リッティク・ゴトク監督の日本未公開4作品も上映するという。

第8回東京フィルメックスは、11月17日から25日まで、東京・有楽町朝日ホールほか全4会場で開催される。詳しくはオフィシャルサイトにて。

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