「硫黄島からの手紙」の影響も何のその?島名が“いおうとう”へ
2007年6月25日 12:00
[映画.com ニュース] クリント・イーストウッド監督の「父親たちの星条旗」「硫黄島からの手紙」の激戦の舞台となった、硫黄島(東京都小笠原村)の呼称を“いおうじま”から“いおうとう”へ変えると、国土地理院が18日発表した。今年9月に発行される2万5000分の1地形図の図名が改められる。
硫黄島は45年に米軍に占領されるまで、島民には“いおうとう”と呼ばれていた。アメリカから日本に返還された68年から約40年間経って、“本当の名前”を取り戻したことになる。
一方で、アメリカは、第2次大戦前の旧海軍が作製した海図のローマ字表記“Iwo Jima”に基づき“いおうじま”と呼ぶようになったいきさつがある。米海兵隊史上最大の犠牲者を出した地であり、この呼称変更は“歴史の書き換えだ”と、アメリカ側は大いに困惑している。