東京ファンタ、今年はお休み。代わって新映画祭が
2006年7月4日 12:00
85年以来、そのマニアックなラインナップで映画ファンに愛されてきた東京国際ファンタスティック映画祭が、今年の開催を見送ることになった。なお、来年以降の再開のメドも立っていないという。
同映画祭は、フランスのアボリアッツ・ファンタスティック映画祭をモデルに誕生。ジョン・カーペンターやジェームズ・キャメロンらにいち早く注目し、「ムトゥ/踊るマハラジャ」を頂点としたマサラムービーのブームなどにも一役買っていたが、近年はスポンサー探しが難航し、運営が難しくなっていたという。なお、02年より同映画祭のチーフプロデューサーを務めてきたいとうせいこう氏は、「休止になることがそのまま終わりになることだとは考えていません。心意気と愛情がある限り、必ずまた始まるだろうと信じてやみません」とのコメントを発表した。
その一方で、新たな映画祭、東京国際シネシティフェスティバル(通称、TOKYOシネフェス)が開催されることが明らかになった。同映画祭は、“映画ファンと映画製作者が出会う映画祭”をコンセプトに、今年の11月23日~26日に渡って、東京・新宿の歌舞伎町シネシティを舞台に開催される。詳細はまだ明らかになっていないが、ハリウッドの作品も含んだ、幅広いラインナップが検討されているようだ。