2人の“マスターズ・オブ・ホラー”、東京に現る
2006年2月21日 12:00
「悪魔のいけにえ」のトビー・フーパー、「サスペリア」のダリオ・アルジェント、「遊星からの物体X」のジョン・カーペンター、「オーディション」の三池崇史ら、世界が認めた13人のホラー映画監督が“恐怖”をテーマに競作した映画「マスターズ・オブ・ホラー」。国内ではゆうばり国際ファンタスティック映画祭での上映をきっかけに、TV放映、劇場限定公開、DVDリリースと多方面での展開を予定している本作品だが、2月21日、その先陣を切って20年ぶりの来日となるトビー・フーパー監督と三池崇史監督の2人が、ホテル西洋銀座(東京・銀座)にて会見を行った。
「とにかく“恐怖”を表現してほしい。観る者の不安を掻き立てるような作品を作って欲しい」と製作依頼が来た時の状況を語り始めたトビーは、続けて「今回は全て自由が許された。ファイナル・カットまで全て私の判断で行うことが出来たんだよ。これは大変名誉なことだと思っているし、より映像作家として成長することができたと思う。だから今回はとても怖い、満足できる作品が出来上がったと思う」とコメントすると、それに反応するかのように三池監督が「自由に作ることはできたけど、文化的な基準が13人みんなバラバラなので、そこは配慮しました。ミック・ギャリス監督が来た時に(三池監督の)『オーディション』の針よりも痛くてもいいのか?と聞くと、“OK”。『殺し屋1』よりも出しちゃいけないものを出していいのかと聞くと“OK”。あぁ、アメリカは自由な国なんだなと実感しました。あ、でもプロデューサーから予算は守ってねと言われました(笑)。これが唯一の制約です」とコメントし、場内の笑いを誘った。
「マスターズ・オブ・ホラー」は今夏、TV放映、劇場限定公開、DVDリリースとなる。