宮本信子が館長の「伊丹十三記念館」建設へ
2005年12月27日 12:00
「お葬式」「タンポポ」「マルサの女」などで知られる伊丹十三監督が亡くなってから、今年で8年。「伊丹十三の本」(新潮社刊)の出版や、監督作品が続々とDVD化される中、妻で女優の宮本信子が「伊丹十三記念館」の建設することを発表。12月27日、40年ぶりに発見された伊丹監督の処女作「ゴムデッポウ」の特別上映に合わせ、東京・赤坂の草月ホールにて記者会見を行われた。
伊丹十三記念館は、伊丹さんの父で「赤西蠣太」(36)などで知られる映画監督、伊丹万作の出身地・愛媛県松山市に建設され、館内には、ミュージアムショップ、カフェ、企画展示室、そして収蔵展示室なども置かれるという。館長となる宮本は「『お葬式』で使ったソファーなどをそのまま置くつもりです。勿論『さわらないで下さい』なんていう立て札や仕切はありませんので、いくらでも触って下さい」と居心地の良さ、気軽さをアピール。設計を行った建築家の中村好文氏は「簡単で、面白く、伊丹十三らしく、ということを意識しました。伊丹十三らしいということは、奇をてらわない、スタンダードな作りということです」と記念館の概要を語った。伊丹十三記念館は07年の5月15日、伊丹十三監督の誕生日に開館予定。