「東京ゾンビ」のハゲ役で、大いに悩んだ哀川翔
2005年12月6日 12:00
「殺し屋イチ」「牛頭」など三池崇監督作品の脚本で知られ、「キル・ビル」には俳優としても出演、間もなく公開となる「東京ゾンビ」(原作:花くまゆうさく)では、劇場長編映画の監督デビューを飾った佐藤佐吉監督に話を聞いた。
「哀川翔さんは、原作どおりのハゲ役を演じることに、決断まで3カ月悩んだようです。イメージ的なこともありますしね。CGでハゲ役のイメージ画像を作成して見せたんですが、画像をリアルに作りすぎたようで、翔さんに衝撃を与えてしまいました。奥さんにはバカウケだったんですけどね(笑)」
そのリアルさは、哀川の子供にもショックを与えてしまったようだ。「『こんなお父さんは見たくない』とお子さん言わせてしまったのも、翔さんが悩む原因になった。奥さんが気を使ってくれて、家の中のよく目につくところにイメージ画像を飾ってくれたら、お子さんも慣れてきて『こういうお父さんもいいかも』となったので無事に実現しました。決断してからの翔さんは、さまざまなハゲの写真を集めて研究してくれましたから、さすがですね。また、ハゲカツラは使い捨てコンタクトのようにシーンごとの使用だったので、1日に3つぐらい廃棄していました」。「東京ゾンビ」は12月10日より公開。