小泉今日子、独身宣言?「雪に願うこと」会見
2005年11月1日 12:00
第18回東京国際映画祭コンペティション部門に出品された「雪に願うこと」の記者会見が、10月28日、映画祭会場の六本木ヒルズで行われた。会見には、根岸吉太郎監督以下、主演の佐藤浩市、小泉今日子らが出席した。
映画は、ビジネスで成功を収めたものの失脚し、東京から北海道・帯広に帰郷した主人公が、“ばんえい競馬”の厩舎を営む兄とともに動物たちに囲まれて生活するうちに、自分を見つめ直していくというストーリー。主人公の兄・威夫を演じた佐藤浩市は「馬たちのダイナミックな生命力と、その周りで一生懸命生きる人間のドラマを堪能してほしい」と語ると、共演の小泉も「馬の汗が湯気となって立ち上る映像に胸が熱くなった。生きているものの温かさを感じた」とそれに賛同した。また小泉は、厩舎の賄い婦という役どころについて「女っ気のない中でみんなの心の母親的な役でしたが、そういう役をできる年になった自分が嬉しい」とコメント。「もし主人公のように全てを失ったとしたらどこに戻る?」との質問には、「すでにひとりで生きる覚悟はできています」と、きっぱり。離婚後初の独身宣言(?)で会場を驚かせた。
そんな本作は、30日に発表された映画祭の受賞結果で、見事に作品賞にあたる「東京サクラグランプリ」を受賞。監督賞や男優賞(佐藤浩市)、観客賞も受賞している。06年、テアトル系にて全国公開予定。