「いま会い」の竹内結子と「セカチュー」の監督が強力タッグ
2005年5月31日 12:00
三島由紀夫のライフワークといわれる“豊饒の海”シリーズの映画化で、主演に若手人気俳優の妻夫木聡と竹内結子を迎えた「春の雪」が、5月31日にクランクアップ。同日、東京・成城の東宝スタジオにて会見が行われ、メガホンを取った「世界の中心で、愛をさけぶ」の行定勲監督と妻夫木、竹内が作品の魅力を語った。
今回、ウォン・カーウァイの「花様年華」などで知られる名カメラマン、リー・ピンビンを台湾から招聘した行定監督は、彼との仕事を振り返り、「日本映画はまだまだだなと思うようになった。今までの日本映画は説明的だったが、彼の撮影は感覚的。甘美でスリリングな映像に仕上がっているので、後は膨大なフィルムをどう編集するかが問題です(笑)」と充実した表情を見せた。
また、行定組へは今回で3度目の参加となる妻夫木は「相変わらず、長い現場だなというのが一番の感想です」と笑わせつつも、「凄くいいスタッフが集まって1つ1つの画にこだわっているので、それは仕方ない。監督は分からない事があれば、すぐに答えてくれるので、誰よりも頭がいいなと思います」と行定監督を持ち上げてみせた。
一方、先日、中村獅童との結婚と妊娠を発表した竹内は、気のはやるマスコミから撮影中の苦労を問われたものの、「ハードスケジュールは皆さん同じなので、私も夜食を食べながら和気あいあいとやっていました」とサラリとかわしていた。「春の雪」は10月29日公開予定。