「大統領の理髪師」で韓国の演技派女優が来日

2005年2月8日 12:00


ムン・ソリ
ムン・ソリ

韓流ブームはまだその熱が冷めそうにないが、まもなく公開される「大統領の理髪師」は、そんなブームには流されない1本になりそうだ。映画は、ひょんなことからパク・チョンヒ大統領のお抱え理髪師となった主人公ソン・ハンモが、60~70年代の激動する社会を目の当たりにしながらも、父として夫として、家族を愛し続ける様を描くドラマ。本作で主人公の妻キムを演じ、「オアシス」などで知られる演技派女優ムン・ソリに話を聞いた。

本作は、04年東京国際映画祭で監督賞と観客賞をダブル受賞した秀作。その感想を彼女は「これがデビュー作のイム・チャンサン監督にとって、監督賞は次の映画作りの大きな力になると思う。観客賞は、日本の皆さんが楽しんで観てくれた証拠。劇場公開されたら、たくさんの観客に見てもらいたいという欲もわいてきました」と語る。

まだ出演作は数本ながら、ベネチア映画祭で新人賞を受賞した「オアシス」では四肢の麻痺を抱えた障害者役、「浮気な家族」では高校生を誘惑する人妻役と、常に異なる役柄に挑戦するムン・ソリ。今回演じたキムは、時に夫を叱りつけ、息子の身を案じ、いい意味で“普通の母親像”を想起させる。

「今回は“家族を守る母親”という、あの時代を代表する母親像を演じたつもりです。特に誰かを意識したのではなく、これを見れば当時の母親像がわいてくるように演じました。とにかくバラエティに富んだ、いろいろな作品に出たいと思っています。今回もベテランの方々に囲まれて大きな経験になりました」

彼女が演じるキムは“日本のお母さん”といった印象もあり、日本人にも共感しやすいキャラクターと言えるだろう。2月11日より、Bunkamuraル・シネマにて公開。

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