苦節9年。大友克洋の「スチームボーイ」がついに完成！

2004年6月8日 12:00

88年の「AKIRA」から16年、大友克洋の長編監督第2作「スチームボーイ」がついに完成し、6月3日、六本木アカデミーヒルズ40にて完成報告会見が行われた。会見には大友監督以下、声優として参加した鈴木杏、小西真奈美らが出席した。

9年間に及ぶ製作期間を振り返り、最も苦労した点を問われた監督は「やっぱり資金集めが大変だった。出来ればあまり思い出したくありません（笑）」と笑いながら語っていたが、「長い時間がかかったが、面白い作品に仕上がっていると思う」と作品への自信も垣間見せた。また、主人公の発明少年レイを演じた鈴木が「最初は恥ずかしかっけど、観ているうちにそんなことは忘れるくらい楽しかった。周りの大人たちも同じようにワクワクしていて、世代を超えて気持ちを共有できる凄い作品です」と語れば、声優初挑戦となった小西も「最初は戸惑ったが、体当たりで挑戦しました。この作品の映像と迫力は、絶対に映画館でないと体感できません」とコメントし、作品の出来栄えを絶賛した。

本作は今秋にはヨーロッパで、年末には全米で公開となる予定で、日本では7月17日より全国公開となる。