トム・クルーズと9人の志士。「ラスト・サムライ」来日記者会見

2003年9月2日 12:00


(後列左より)福本、原田、中村、菅田 (前列左より)ズウィック監督、渡辺、クルーズ、池松、真田、小雪
(後列左より)福本、原田、中村、菅田 (前列左より)ズウィック監督、渡辺、クルーズ、池松、真田、小雪

来る正月映画の目玉として注目を集めるハリウッド製時代劇「ラスト・サムライ」。12月の日米同時公開を前に、8月28日、主演のトム・クルーズとエンドワード・ズウィック監督が来日、日本人キャストを交えた記者会見が、六本木ヒルズ内のグランドハイアット東京にて開かれた。

この日は世界で初公開となる映像も用意され、また、昨年の製作発表以来の初の正式な会見の場とあって、約20カ国から850人以上の報道陣が詰め掛けて会場は満員御礼。会見は2時間に及ぶ大仕掛けのものとなった。まずはクルーズとズウィック監督が登場し、初公開となる予告編と本編映像の一部を2人が順次に紹介。それに伴って渡辺謙真田広之小雪の3人が登壇し、クルーズと固く抱擁を交わして再会を祝した。「日本人以上に侍の心を知っている」と共演者に言わしめ、劇中では見事な殺陣や和装、日本語を披露するクルーズは「侍の美意識や名誉を尊ぶ気持ち、強さを伝えたかった」と熱っぽく語り、「武士道に関してなら何時間でも語れるよ」というほどの入れ込みよう。渡辺、真田も「正直さや謙虚さといった精神を現代社会にも投げかけ、世界の人々に見てもらいたい」と、“武士道”を描く本作の意義を説いた。

一通りの質疑応答の後、さらに日本人キャストの原田眞人菅田俊池松壮亮福本清三中村七之助が登壇、10人でフォトセッションを行った後、クルーズ、ズウィック監督、中村は個別のスケジュールのために退場。会見は残った日本人キャストによる第2部に突入した。ここでは多くの人が気になっているであろう、“ハリウッドが描く日本の時代劇に違和感はないか?”という点に関して、「彼らの情報収集力やそれを再現する能力の凄さ、技術の高さに驚いた」と渡辺、真田が口を揃え、自身が監督業もこなす原田は「リアリティがあり、もちろん一部にはエンターテインメントとしての解釈もあるが、説得力があるものになっている」と語った。

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