「千と千尋」アニー賞制覇でオスカーへ前進
2003年2月4日 12:00
アニメ界のアカデミー賞といわれるアニー賞(国際アニメ映画協会主催)の授賞式が1日、ロサンゼルスで開かれ、宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」が長編アニメ映画、監督、脚本、音楽の4部門を制覇した。受賞理由は「美しい映像と深い物語性は子供ばかりか世界の大人を魅了した」。昨年、同賞を受賞した「シュレック」が見事アカデミー賞に輝いているため、「千と千尋~」のオスカー受賞がさらに現実味を帯びてきたといえる。
「千と千尋~」は昨年12月、ナショナル・ボード・オブ・レビュー、ロサンゼルス映画批評家協会、ニューヨーク映画批評家協会のアニメ部門を立て続けに受賞。ライバルと目される20世紀フォックスの「アイス・エイジ」やディズニーの「リロ&スティッチ」を抑え、目下、オスカーの大本命とみられている。