スピルバーグ、「タンタン」を映画化
2002年11月26日 12:00
スティーブン・スピルバーグが、プロデューサーのキャスリーン・ケネディと共にヨーロッパの代表的コミック「タンタンの冒険」を映画化する。
「タンタン」は、ディズニーと並び称されるベルギーの作家エルジェによって生み出されたキャラクター。愛犬スノーウィと共に世界中を冒険する少年記者で、つんとあがった前髪がトレードマークだ。29年にベルギーで新聞に掲載されて以来、50カ国以上の国で翻訳されており、60年代にはフランスでTVアニメ化、および映画化、また2001年9月には、ベルギーでミュージカル版も上演されている。アンディ・ウォーホールがエルジェのポートレイトを製作していたり、ジョージ・ルーカスが「インディ・ジョーンズはタンタンの冒険物語をコンセプトにしている」とコメントするなど、世界中に熱狂的なファンを持つことでも有名だ。スピルバーグはかねてから「タンタン」の映画化を熱望しており、83年から94年までは、自身の製作会社アンブリン・エンタテインメントが映画化権を保持していたのだが、契約直後にエルジェが他界したため、マスター権を取得できないまま企画はストップしたままとなっていた。そして今年、スピルバーグは現在の「タンタン」の権利保有者であるニック・ロドウェルに接触、本格的な映画化にこぎ着けたというわけだ。
ユニバーサルとドリームワークスの共同での製作を予定しているが、スピルバーグ自身がメガホンをとるかどうかは未定。