「Dolls(ドールズ)」会見&プレミア試写、文楽の本場上方にて開催
2002年10月1日 12:00
北野武監督最新作「Dolls(ドールズ)」の記者会見とプレミア試写会が、9月24日、大阪・国立文楽劇場にて行われた。ベネチア映画祭での上映後、日本での初上映となった今回の舞台挨拶には、主演の管野美穂、西島秀俊、森昌行プロデューサーに加え、劇中に登場する文楽人形の“梅川”と“忠兵衛”、演ずる吉田簑太郎、吉田玉女、豊竹嶋大夫(大夫)、鶴澤清介(三味線)らが揃った。国立文楽劇場で劇映画の撮影が行われたのは、同作が初めてとのこと。文楽人形と初の対面となった主演2人は、改めて文楽人形の世界観や、格式ある伝統芸能のステージに立った感動と喜びを伝えた。
ベネチア映画祭での上映後、賛否両論に評価が分かれる同作だが、「(この反響は)当初から予想していたこと。逆に正当な評価だと喜んでいる」と森プロデューサー。菅野は、「この映画は、観る人の経験や価値観、その瞬間の自分自身が試される作品だと思います。だからこそ賛否両論が出ることは素晴らしいし、互いの意見を交換できる事は素敵なことだと思います」と語り、西島秀俊は「安易に羨ましい生き方とは言えないけれど、壮絶な生き方、愛し方を貫けるふたりが本当に羨ましいですね」と述べた。
「Dolls(ドールズ)」は、10月12日より、丸の内ピカデリー2ほか全国松竹系にてロードショー。