ジブリの短編「ギブリーズ」完成会見
2002年6月25日 12:00
数々の日本記録を打ち立て、ベルリン国際映画祭最優秀賞を獲得する快挙まで成し遂げた「千と千尋の神隠し」から1年。今夏のスタジオジブリ最新作「猫の恩返し」と同時上映される短編映画「ギブリーズ episode2」の製作報告記者会見が、6月25日、東京・帝国ホテルにて行われ、声優を務めた西村雅彦、篠原ともえに加え、百瀬義行監督、鈴木敏夫プロデューサーが出席した。
「製作は順調に遅れています」という鈴木プロデューサーの口癖が物語るように、ギリギリまで製作がずれ込むことの多いジブリ作品にあって、珍しく余裕をもって完成した本作は、架空のアニメスタジオ「スタジオギブリ」で働くギブリーズの日常を描いた短編映画。25分という短い時間にも関わらず、それぞれ絵柄や音楽の異なった6つのエピソードから構成されている。“スタジオギブリ”というネーミングからも明らかだが、登場するキャラクターも実在のジブリスタッフがモデルになっているという(劇中に登場するスタジオの外観も、実際のジブリそのもの)。主人公の野中くんを演じた西村は「収録スタジオに野中くんのモデルになった方がいて、変に緊張してしまった」のだとか。一方、百瀬監督は「内輪ネタと思われがちですが、そういうつもりはありません。誰でも共感できる話ですから、日本全国、いや地球全体にとっての内輪話のようなものです」と物語の普遍性を強調した。
西村、篠原のほか、鈴木京香、小林薫、今田耕司など声優陣も豪華な「ギブリーズ episode2」は、「猫の恩返し」と同時上映で7月20日、東宝洋画系にて公開予定。