NY&LA批評家協会賞発表!
2001年12月18日 12:00
ニューヨーク在住の映画評論家が選ぶ、ニューヨーク映画批評家協会賞が発表された。最優秀作品賞に選ばれたのは、デビッド・リンチ監督の「マルホランド・ドライブ」で、監督賞には「Gosford Park」のロバート・アルトマン監督、主演男優と女優には、「In the Bedroom」で夫婦を演じたトム・ウィルキンソンとシシー・スペイセクの2人が受賞した。
一方、ニューヨークに続いて発表となったロサンゼルス映画批評家協会賞では、家族ドラマ「In the Bedroom」が最優秀作品に選ばれた。「マルホランド・ドライブ」は作品賞では次点となったが、デビッド・リンチは最優秀監督賞を受賞。主演男優賞には、「トレーニング・デイ」のデンゼル・ワシントン、主演女優賞には「In the Bedroom」のシシー・スペイセクが選ばれた。
さて、ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞の発表とともに開幕した今年の賞レース。「ムーラン・ルージュ」、「マルホランド・ドライブ」と並んで、アカデミー賞作品賞候補のトップを走っているのは、「In the Bedroom」という地味な作品だ。俳優のトッド・フィールド(「アイズ・ワイド・シャット」「ホーンティング」)が初監督した家族ドラマで、息子を殺害された夫婦の悲劇を描いている。シシー・スペイセクはニューヨークとロサンゼルスでのダブル受賞で、アカデミー賞主演女優賞の大本命となった。「歌え!ロレッタ愛のために」(80)以来、2度目の受賞となるか注目である。