シャーマンの娘

劇場公開日:

シャーマンの娘

解説

「幽霊アイドルこはる」などの短編作品を制作してきた井坂優介監督の長編デビュー作。

最愛の恋人さゆりを事故で亡くした健悟は、風変わりな女子高生・海花と出会う。彼女の父で祈祷師の哲史によって健悟はさゆりの霊を見ることができるようになり、再びさゆりと一緒に暮らし始める。音楽の夢も恋人の霊もはっきり見えるのに掴み取ることができず歯がゆい思いを抱えながらも、平穏な日々を過ごす健悟。ところがある日、海花が健悟のことを好きになってしまい、さゆりとの三角関係に発展。しかも海花は、悪霊でも心優しき霊でも関係なく、霊なら何でも除霊するというという悪趣味の持ち主で……。

映画初主演となる木原渚が海花、「性の劇薬」の長野こうへいが健悟、映像クリエイターの手塚眞が海花の父・哲史を演じる。

2021年製作/139分/PG12/日本
劇場公開日:2022年11月19日

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映画レビュー

4.0発想もキャラも面白い

2023年1月31日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

新人監督のトーク付上映会にて、本来アニメ向けに書いた本らしく、続編の脚本まで存在する。主役のキャラやダークな設定が面白い。監督はあえて後味悪い感じにこだわったようですが、少し癖になる感じ。2 作目あれば必ず見に行きます。
2023-4

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HAZU

5.0新ジャンルともいえるホラー映画?と思いつつ、いろいろな論点がある良い映画。

2023年1月8日
PCから投稿

今年12本目(合計665本目/今月(2023年1月度)12本目)。
 ※ 時間調整のために「Mr.children~」をみてから向かったのですが、本映画にレビュー需要はないと思うので(実質、ファン向け映画?)飛ばします。

さて、こちらの映画です。一言でジャンル分けをするなら「ホラー映画」かなという一面をもちますが、一方でアクション映画という側面もあると思えば、タイトル通り「シャーマン」(降霊術(者))というオカルト文化を扱った内容ともいえ、一つに分野を絞るのは難しいかな、というところです。

映画自体が若干長いかな(他の評価サイトでもこの点は減点対象にされている方は多い)とは思ったものの、そこまでは思えず。
映画としては「第●章」というように進んでいきますが(3章立て)、実は140分ほどの映画で途中70分ほどで突如「シャーマンの娘」と出てエンディングか?と思わせたりエンディングロールが出てきたり…と思えば、実は2部目がありました、という、実は「1部、2部」がある映画です。そして1部、2部では基本的に登場人物は異なりますが(主人公除く)、1部で重要な役割を果たす登場人物が、実は2部で「意外な形」で出てきます。この点に関しては映画の趣旨上ネタバレになりますので、ここでは避けておきましょう。

長編作品初監督ということで、「若干」気になる点がありますが(以下参照)、いずれにもとれる微妙な論点だし、きわめてマニアックでしかないし、今日の舞台挨拶で「質問など受け付けますよ~」とのことですが、こんなマニアックな話をしても誰も回答できないと思うのでこちらに書いておきます。

採点内容としては以下の通りです。

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(加算3.0) 初監督かそれに準じる(概ね5作くらいまで)方で、明確にその監督の方の「作品の色」が見えるもので、いわゆるR15以上のような「アダルトさ」で勝負する、というような類型はちょっと好きではないですが、この映画はどうみてもこの「アダルトさ」はPG12どまりであり、ホラー映画と思わせつつアクションものであったり、シャーマン文化を扱ったりと「いろいろなものを入れて一つの作品に仕上げた」という点は、他の有名監督さんの「一般的によく見られる映画」と同じ土俵で勝負しようということであり(ときどき、変な方向や、極端に意味不明だったりという類型はどうしてもあるので…)、この点はそれが感じられる限り、一律上限3.0まで加算しています。

(減点なし~減点0.4/主人公のとっている行動が若干法律的に怪しい?)

 ・ まず、映画の趣旨的にアクションものなので、相手を傷つけただの何だの(民法では、不法行為)は全部飛ばします(それらまで指摘すると大半の映画が評価できなくなる)。

 さて、この映画の主人公が成人(現在の民法では18歳)かどうかは厳密に描かれていませんが、女子高生であること、また、成人であることをうかがわせる描写がないことを考えると、おそらく高校1~2年(換言すれば、未成年者)と思われます。

 そして、「シャーマンの「娘」」というタイトルなので、「シャーマン」とは別に、この子もシャーマンとして降霊術の活動をしているところがあります。

 ただ、映画内では明確に描かれないものの、これらの降霊術を頼まれて行っている行為は、おそらくお金をもらっているのではなかろうかと思え、その場合には商法が適用されます(映画内では明確な描写なし。ただし、序盤では「一回の儀式で5万円」といっていたりするシーンは存在する)。

 しかし、未成年者の商行為は登記が必要です(商法5条/第三者対抗要件ではなく、成立要件)。この登記は「商業登記」です(同8条)。この話は出てこず…。

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 ※ なお、未成年の方でもコンビニのバイトその他を行うのは、それ自体が雇用契約で、本人そのものが商行為を行っているのではないので、この規定は適用されません。
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 ただ、この点は明確に「どちらが正しいのか」(お金をもらっているようにも思えるし(この場合は商行為)、単にお手伝いとも思えるし、いまいちわからない)微妙なうえに、仮に指摘するとしても、「未成年者の営業の登記」といった特殊な論点まで突っ込んでもマニアすぎて誰もわからず(だから、「個別に質問受け付けますよ~」とのことですが、そんな話、誰もわからないので飛ばしています)、この部分は「ここでは」書いておきますが、きわめてマイナー論点であり(正直、こんな論点を思いつくのは本当に法律系資格をフル活用しないと出てこない…)、指摘はしても減点幅はこの程度です(こんな論点が存在することを事前に把握する、ということはなかなかむつかしい)。

 ※ 本来は商業登記(というより、登記一般)は司法書士(行政書士ではない)の独占業務ですが、商法会社法自体は行政書士の資格持ちは学習して頭の中に六法が叩き込まれているので、こうした論点があることはすぐに見抜くのです。

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yukispica
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