劇場公開日 2024年1月12日

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「映画は映画だ」カラオケ行こ! バラージさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 映画は映画だ

2026年7月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

楽しい

面白かった。さすが山下敦弘監督。ヤクザ役の綾野剛も良かったが、オーディションで選ばれたという合唱部部長役の齋藤潤が素晴らしい。主演2人が演じる主人公の空気感が絶妙で、間の取り方や映画のテンポが抜群。結構笑っちゃうところが多く、その一方でクライマックスではちょっと泣ける映画でもある。

そして役者たちがみんなハマり役で上手い。強面ヤクザ役の皆さんはほんとに強面だし(笑)、主人公と合唱部副部長の女子生徒と後輩男子の関係性もいかにも中学生らしくて絶妙。芳根京子のちょっと能天気な顧問の先生も良い。そして部室でVHSで映画を観るだけの実質部員1人の「映画を見る部」、俺も入りて〜(笑)。中学生のくせに『カサブランカ』とか『自転車泥棒』とか観る映画のチョイスが激シブだ。顧問の先生は原作に無い役だそうだし、副部長や後輩、主人公の両親、「映画を見る部」も原作には無いらしいが、観てる間はそんなこと全く感じさせず、原作の部分と馴染んで違和感がないため全然気づかなかった。そしてその原作にはいなかった存在が映画をより面白くしている。

一種の思春期映画であり青春映画であり友情映画でもある。マンガの映画化として理想的な作品と言ってもいいのではあるまいか。原作そのままに作るだけでは映画は傑作たり得ないのだ。まず何よりも映画として面白くなくては。

バラージ