愛に奉仕せよ 劇場公開日:2022年6月24日
解説 韓国ドラマ「七日の王妃」のヨン・ウジンが主演を務め、模範兵士と上官の妻の許されざる愛の行方を描いた恋愛ドラマ。その性描写から中国で刊行直後に発禁処分を受けた閻連科による小説「人民に奉仕する」を原作に、「シークレット・ミッション」のチャン・チョルス監督がメガホンをとった。妻子のために出世の道を望む模範兵士ムグァンは、師団長社宅の炊事兵となる。師団長が出張の間、魅惑的な若妻スリョンと2人きりになったムグァンは、抑えきれない恋心と自身の信念との間で葛藤するが……。ウジン扮する模範兵士ムグァンと禁断の恋に落ちるスリョンを「罠 Deep Trap」のジアン、その夫で強大な権力を持つ師団長を「哀しき獣」のチョ・ソンハが演じる。
2022年製作/146分/R18+/韓国 原題:Serve the People 配給:クロックワークス
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出世を望んで真面目に職務を務めるムグァン。師団長夫妻の給仕係をする事になったが師団長が出張中に奥様に誘惑されて不倫の関係に。周りも気がついた人がいても黙っていたり、ありえない。師団長が帰ってきても、騙しとおそる筈ないよね。 師団長も結局奥さんにいわれるままに憎い不倫相手に工場長の職に就かせたり、子供が相手の子供だってこともわかる筈なのに、育てている。どんだけいい人。 ただこの奥様、未練がましくなく、何年経っても約束を守ってムグァンが生活に困らないように工場長になるようしてくれている。なかなか男気があってカッコいい。でも、エンドロールでの場面、彼女は何処に行ったんだろう。その後の人生が気になる。
2023年5月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
最後はなんだかジーンときてしまった。愛に飢えた者に愛を尽くしたとても面白い映画だった。 韓国映画の凄さ。
2022年7月17日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会
権力欲のある妻のために、出世のために必死になる男を認めて身の回りの世話をさせることにした上官。その上官の妻……。 ドロドロした昼ドラの要素が詰まった設定ではあるが、まさにドロドロの愛憎劇だ。 妻との関係に悩むムグァンと夫との関係に悩むスリョンが出会い、互いに足りない愛を求め合うが、その先に待っているのは、破滅の道でしかない。 時代背景や立場など、全てにおいてマイナス要素だらけ、比喩ではなく、知られれば即処刑される状況の中で、それでも愛に生きる道を選ぶ男と女の本能を官能的に描いた作品である。 はじめはスリョンの挑発や、上官の妻という断れない状況下の中で関係をもってしまうが、 出世できない自分へのイラ立ちか、それとも上官への経緯を踏みにじる行為に快感を感じるのか……。 男女の愛欲だけでは説明できない感情の高ぶりが絡み合うことで、どんどん泥沼化していってしまう。 互いの屈折した愛欲が、次第に純粋に愛に変化していく中で、より互いが離れない関係になっていることに気付いていくふたり。 そんな関係を続けているわけにはいかないと思いつつも、やめられないし、やめたくないという葛藤の中で、”死”に対する緊張感が脳裏から離れない。 これでもかっ!と見事なまでの設定のつるべ打ちには、東海テレビ制作の昼ドラファンとしても納得の作品であった。
2022年7月9日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
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中国の作家、閻連科の小説、為人民服務( Serve the People)を原作とする韓国映画。 原作は中国では発禁本。 為人民服務は元々、毛沢東の演説から生まれたスローガンで、「北」でももちろん使用される。 「服務」は日本語から中国語に流入した日本語借用語とのこと。 文武に優り、「英雄」の称号を持つ師団長は美しい若妻スリョンと二人だけで立派な家に住んでいる。門では護衛が24時間見張る。師団長付の炊事兵に大抜擢された若い模範兵のムグァン。間もなくして、師団長は本部での会議のため1ヶ月間の長期出張で家を空けることになる。 食卓には為人民服務(人民に奉仕せよ)と書かれた木札が置いてある。この木札の位置が変わっていた時は二階に来なさいという意味だから、命令に従いなさいと言われる。 木札が所定の位置にない❗ 二階に上がる階段でしどろもどろ状態のムグァン。師団長からは二階には絶対に上がってはならぬと言われているからだ。二階に上がると、蚊帳付のベッドにシルクの透け透けネグリジェ姿で横たわるスリョン。そして、「奥様」ではなく、「姉さん」と呼びなさいと命令される。4歳年上の女。故郷に妻子を残してきているムグァンは5年以内に幹部に昇進しなければならない事情があった。スリョンは元女性兵士で模範兵士として評価され、英雄の名誉ある妻になった。ところが、後半にスリョンが語るのだが、師団長は股間に銃弾を受け、その男性機能を失っていたのだった。 前半は「北」をディスるおふざけ映画なのかなと思いながら、見ておりましたが、だんだんクセになってきて、スリョンの手解きを受け、四十八手を繰り出すまでになり、とことんご奉仕するムグァンが可愛いと思うほどに。ラストに向かって、スリョンとムグァンが愛の本気度を競うように自暴自棄になる展開もあり、とてもスリリング。 スリョンの軍服姿にも萌えました。 ご奉仕にはご褒美が用意されていました。お姉さんの大きな愛に包まれたムグァン。ラストのスリョンのとった行動はミステリアスで、カッコいいなぁと思いました。