劇場公開日 2022年6月18日

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「結局、イメージと知名度か」百年と希望 oliveさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0結局、イメージと知名度か

2022年8月27日
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鑑賞方法:映画館

とりあえず野党を支持している程度で、特定の政党の支持者ではないが、選挙の度に"庶民にとって最も正しいことを言っているのは共産党"と漠然と思ってました。Twitterでたまたまこの映画のことを知って、軽い気持ちで鑑賞。

都議会議員選挙、衆議院選挙の各候補者の選挙活動や、しんぶん赤旗編集部の様子、古参の党員の話等々、終始真面目にありのままを、ナレーションも一切なく描いたドキュメンタリー。共産党礼賛の要素は全く無く(映画なんだから少しくらい"盛って"もいいんじゃないかと思ってしまうほど)、良くも悪くも"正直さ"を感じた。

印象に残ったのは池内さんと仁藤さん。池内さんは正しいことを言っているのに票に結びつかないのが悲しい。仁藤さんのような若い女性の活躍は非常に頼もしい。あのような活動をされていることを初めて知りました。

映画から直接"希望"は感じないかもしれないが、他党より優秀な候補者が多く、大臣になりたい等の権力欲も無く、憲法を守り、ただ社会を良くしたいという思いで日々地道に働くこの党に希望を感じている国民は少なくないと信じます。

選挙って"イメージと知名度"で決まってしまうことが多い絶望的な日本に、かつてないほどの危機感と恐怖を感じて投票日の一週間ほど前から軽い睡眠障害になって(人生初)しまった7月の参院選。しかし相変わらずの低投票率と自民圧勝にただただ脱力。。メディアへの露出も多いし、自民党政権は日常の当たり前だから緩やかに支持している"ゆるふわ自民支持層"と、投票に行かない無関心層がカルト政権を生み出してしまった大きな要因だろう。

単に選択肢が増えるだけのことなのに、選択的夫婦別姓や同性婚に反対って何故なのかと思っていたが「自民党が"カルト"に乗っ取られてたから」だったという笑えない話。そのカルトの教義は 共産主義=サタン だそうで。。反社会的行為を繰り返すカルトに、"敵"と認定されている党の方が正当と考えるのが普通だと思うんだけど、いまだに共産党=中国、旧ソ連=怖い・暴力的と思い込んでる人(情弱なんでしょうけど)があまりに多くて、そういう人達がネトウヨと化して日々ネガティブなイメージを拡散し続けている・・この状況を何とかできるといいのだが。
自分は共産主義より全体主義の方が怖いな。

そもそも "世の中を良くしたいと思う人間=左派” という考えがおかしいのでは?右とか左とかどうでもよくね?今まさに↓これだよ。
《右翼だ左翼だの段階を超え、日本国民VSカルト宗教のフェーズに突入している》(Twitterより)

映画もいいけど、マンガ化してもいいんじゃないかと思った。多少エンタメ要素を取り入れ、日本国憲法の話とか、議員の皆さんが活躍してる"カッコいい"ところをガンガン描いたら面白いし、党のイメージアップにもつながるかと。護憲の最後の砦として、他の野党とも協力して、とにかく選挙に勝っていただきたいです。

olive