「少しだけおセンチに。」クリエイション・ストーリーズ 世界の音楽シーンを塗り替えた男 チラ見ヶ丘キネ太郎さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0少しだけおセンチに。

2022年11月10日
iPhoneアプリから投稿

土曜にチネラヴィータ仙台で観ました。
Twitterで上映してるのを知り、翌日急いで劇場へ。
観客は自分含めて4人だけ。他にも音楽好きが多いのか、サブポップ・レーベルのパーカーを着たお兄さんが居たりやはりな、って感じでした。
自分が90年代の時は中〜高校生くらいで、ちょうどセカンドサマー・オブ・ラブ…マッドチェスターが終焉し、ブリットポップ全盛期へと移行した時だったのかな?自分の青春そのものでした。オアシス、プライマル、ジザメリ、他にもブラー、パルプにスウェード、ローゼズ …まだまだ沢山。

この日も映画を観に行く、ってよりかは何かのライブでも観に行く感じがして珍しく面白い感情。
多少は盛ってるんだろうけど、その中心に居たアラン・マッギー氏のハチャメチャな人生が、エクスタシーやらのドラッグと音楽とで彩られて、憧れていた10代の時が蘇ってくるよう。これまた10代に観たトレイン・スポッティングのスタッフが製作に携わる事によって、画はスタイリッシュでどこまでもMV的。
日本にはドラッグ文化がないから、当時のイギリス文化なんてアルコールで代用して分かった気になるしか無いけど、あの時の憧れは今でも自分の中に多少なりともある。
映画としてどうとかはもう置いておいて、何だか嬉しくて懐かしくて、憧れた過去が目の前にあるような気がして少し感傷的になった週末でした。
パンフも雑誌的でカッコよかった。
あぁ言うムーブメントは日本には無かったし、他国でももう来ないんだろうなぁ。。

〜劇終〜

チラ見ヶ丘キネ太郎