「ふつうにおもしろい」アキラとあきら ipxqiさんの映画レビュー(感想・評価)
ふつうにおもしろい
最初、キャスティングが逆では?と思ったけど、ラストまで観て納得。
横浜流星が竹内涼真に「りょうまが…」と言う場面があって(高橋海人のこと)、よく笑わずに言えるなとかノイズがよぎったけど致し方ない。
この前にみた「流浪の月」の500倍(体感)おもしろかった。
あっちは文芸、こっちはエンタメ、そのうえ鉄板の池井戸潤案件。でも半沢的な顔相撲もなく、きわめてオーソドックスな演出で観やすい。トータル2時間ちょいっていうのがまずえらい!
こういう若者メインだが色恋の挟まらないお仕事ものって意外にレアでは?
途中、横浜流星が鋭い目つきでホワイトボードに書き込んでる時、一瞬「ザ・コンサルタント」がチラついたけどむろん暴力に訴えるようなこともなく真面目な銀行員ものだった。
クールな江口洋介かっこいいな!
しかし銀行員は一様にシュッとしててビシッとスーツを着こなしているなど美化されてるのに、外の会社の人たちはつかれたおじさんとか、いかにもな曲者ふうとか、ザ現実!っていう落差がなんとも。。
なお会社の壁に貼ってあるポスターは制服を着た女子なのに、画面を占めるのはダークスーツの男性ばかりっていう皮肉ね。あるいみリアルだ。
ユースケ、最初は直球すぎるキャスティングだなーとか思ったけど、最終的にはおいしいところをみんな持っていった。ズルい。
竹内涼真の繊細な熱血芝居、横浜流星の緊迫感に安定の高橋海人、とイケメンたちもそれぞれいいのだが、なにげに一番若いはずの上白石萌歌(当時22くらい?)の安定感、ソツのなさがとにかくヤバい……モカ、恐ろしい子。
ラストシーン、これが男女コンビならチューとかするとこだろなと思いました。すればいいのに。
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