劇場公開日 2022年2月18日

「小難しいことがなく体感的に楽しめる」アンチャーテッド 牛津厚信さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0小難しいことがなく体感的に楽しめる

2022年2月19日
PCから投稿

久々に頭の中を空っぽにして映画に臨めた気がする。決して超大作といった体でもないし、演出や物語が目を引くほど優れているわけでもない。でも本作でネイト役を嬉々として演じるトム・ホランドを見ていると何だかこちらも嬉しくなるし(そんな不思議な魅力が彼にはある)、それに対してやる気があるのかないのか分からないマーク・ウォルバーグの存在感は、実はこの掴み所のないサリー役を演じるにあたりちょうどよかったのではないかと思えたりもする。もちろん彼らの人間味をもっと抽出しようと思えばできたろうし、世界を駆け巡る壮大なアドベンチャー感も出そうとすれば出せたはず。その点、本作は努力や根性、汗臭さをあまり感じさせないのも特徴的で、「インディ・ジョーンズ」などとはどこか一線を画したノリを持つ。ともあれ、前半で屋内や暗い場所を這いまわっていた分、中盤以降の空中戦に心の中は気持ちよく晴れ渡った。こんな映画も時には楽しい。

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牛津厚信