降霊会　血塗られた女子寮のレビュー・感想・評価

登場人物の女子高生が皆んな可愛い。
女子高生ならではの友情やお遊びやカーストや
居残りや…が垣間見れて華があった。

後おまけ程度のミステリーホラー要素と血飛沫と。あ。あと安いお面。
それで全部。

面白かったかと言われると…うーん…

自殺した学生の呪いみたいな始め方。
で、その呪いで話を展開するもんかと思ったけど・・・

早い段階で、2人目の被害者が出る。
シーンをよく見れば大多数の方が思うんじゃないかなぁ。

「霊の仕業じゃないだろ。」

って。

で、問題なのが、その後の展開もテンポが悪すぎる為、鑑賞しているこちらの方が疲れる内容。
最後の種明かしは、多少意外性を感じたけど、そこまでの流れが悪すぎる。
盛り込みすぎたか。

生徒が飛び降り自殺、空いた部屋に転校生がやって来る。
生徒たちは降霊会を開いていたが、事件が続く。
霊なんて・・・。

ドッキリだったハズの降霊会にて、女子高生の一人が死んでしまい、欠員となった女子寮に主人公カミールが転入してきたことから始まる物語。

過去に自殺した生徒がいたことからいわくつきとなった女子寮にて、所謂スクールカースト上位グループに目を付けられるカミール。反発し合いながらも、降霊会以降、ひとりまたひとりと女子高生が亡くなってしまう謎に立ち向かっていくが…。

ホラー作品としての怖さはやや控えめ。テンポもよく分かり易い内容なのはグッド。ってか校長の息子とは言え、女子寮のマスターキーを男に持たせるなよｗ

よくある投げっぱなしのＢ級ホラーだろうと思って観てかかれば、途中から毛色が変わっていき…。他に該当するようなのがいないからオチは完全に読めたなぁ～なんて思った所からもうふた騙しくらいあったし、最後の方はなかなかスリリング。でもお前らただの女子高生の動きじゃないぞｗｗｗ

とにかく、終始どこを切り取っても退屈な場面が一切ないし、色んなものをちゃんと回収した内容になっていて普通に面白かった。でも、退屈な場面は無くとも、ひとつゾクゾクするようなシーンも欲しかったかな。

そして普通に口にするのか。まぁそんな伏線もないこともなかったか。

で、なんやかんやでやっぱり出たー‼

全寮制の名門女子高校エデルヴァインで巻き起こる惨劇と降霊の話。

存在が噂されるエデルヴァインの霊をドッキリで降霊した直後に起きた悲劇で、空席のできた学校に転校生がやって来て巻き起こるストーリー。

バレエや演劇を教える少人数制の学校ですかね。超排他的な感じだし女の子の仲間意識って怖いよね〜(~_~;)

突然の爆音で驚かせる様な演出はないものの、登場人物達が見たり聞いたり体験したりの不思議で怖〜い出来事に惨劇が加わってなかなかスリリング。

2〜3箇所コテコテだったり鮮やか過ぎて笑ってしまったけどw

話としては上手くまとめた感じはするけれど、ただちょっとキレイ過ぎてイマイチ盛り上がりが足りず物足りなさも感じた。

チープな面がある事は否めないが
全体的にバランスが良く一作品としてしっかり楽しめました。
脇を固めるエラ＝レイ・スミスとイナンナ・サーキスが良い演技してました。
何か語るとネタバレ系になってしまいますが、
途中ベットの下の靴は何だったんだろう？と気になりました。
単品作品として見て損は無いと思います。