劇場公開日 2021年10月16日

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プリテンダーズのレビュー・感想・評価

全15件を表示

3.0若者の成長

2022年2月14日
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鑑賞方法:映画館

笑える

難しい

萌える

生前は社会から相手にされず1枚しか絵が売れなかった画家ゴッホに共感する17歳の花田花梨は、父親と言い争いをして家を飛び出し、親友の風子のところに転がり込んだ。ある日、電車の中で病気の人に席を譲り、その時に感じた感覚をきっかけに、現実にフィクションを加えて、みんなに喜んでもらえる事をしようと考えた。親友の風子とともにプリテンダーズと名乗り、SNSを使って、電車での争いを喜劇にしたり、ゾンビを町に出現させたりと、次々とドッキリを仕掛けていった。協力者を増やし、リツイートが増え、バズることに成功するが・・・という話。
人と同じ事を強要されるのが嫌なのはわかる。前へ倣え、をしたくないのも、まぁわかる。フィクション込みの動画投稿で非難されるユーチューバーみたいだなって観てた。
若者の成長を描いたのかな、って思った。
途中のトップレスでレイプもどきの制裁を受けたところがよくわからなかった。
小野花梨が体を張って頑張ってた。
風子役の見上愛が可愛かった。

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りあの

3.5そういや「前へーならえ!」ってヘン

2022年1月4日
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鑑賞方法:VOD

渋谷の交差点の傍の雑踏で、主人公の二人が大声で怒鳴り合うシーンに驚愕。音声マイクもカメラも、そこにいる一般人からは気づかれない配置で、まさに仮想が現実に入り込んだ感じ。もはやいわゆる「演技」の範疇を超越している気がする。
前半と中盤が強烈なだけに、最後のシーンはほっこりしすぎだろうと思ったが、ま、いっかー(笑)。

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ROKUx

1.5映画としてどうなのか。。。

2021年12月26日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

現代の息苦しい世の中に物申す、みたいな触れ込みだったので、
かなり社会を切り裂いてくれるのかと思ったら、なんか若者の炎上目的の下衆な動画を観させられた感じだ。

前倣え、でみんなと同じものを叩き込まれ、みたいな集団意識の強い日本社会に対する反抗心は共感できるが、主人公の訳の分からぬSNSでのやり口と、結局友人に説教され、
『私を返して』と叫ぶ様も、よくわからなかった。

この『私を返して』(渋谷の真ん中で言った)という言葉がすごく引っかかっているのだが、
他の人と自分は違うな、と思ってるのだが何もその人の個性は奪われてないのだが。
若者目線での言葉なのか。ただ、あまり伝わらなかった。

そもそも、演出が下衆いというか、観ていて不快なシーンが多かった。
あと2020年3月にロケしてた、と言うからコロナ関連の言葉も聞かれたが、
正直、いまだ深刻な問題なのに軽率に扱い過ぎていた。
ここまで長引くとは思ってなかったのか。ここも不快だった。

期待していただけに残念しか残らなかった。

ただ、最後の保育園のシーンの保育士さん役の佐藤玲さんが可愛かった。

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じーたら

5.0今年ベストかもしれない

2021年12月3日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

興奮

小野花梨の演技が抜群だった、カリンそのものだった。

ゲリラ撮影であろうスクランブル交差点でのシーンは、周囲の冷めた態度も相まってめちゃくちゃリアリティがあって、フィクションであることを忘れてしまうほどに惹き込まれた。

ラストも良かった、超良かった。
期待値ゼロだったのでめちゃくちゃ裏切られた。今年ベストかもしれない。

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丑

4.0この作品を楽しめるかは人によると思う

2021年11月23日
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共感か?拒否感か?という宣伝の この作品。
共感したかったけど、個人的には拒否感の比率多めだった。

でも音楽は最初から最後まで良かった。懐かしいような、かっこいいお洒落感で好みだった。

そして、プリテンドしてない子供たち。本気の子供には弱いので泣いた。

役名とか、エンドロールに名前がいっぱいとか、映画愛を感じて
辛くて重かったけど、最後は意外に清々しく立席した。

映像がドキュメンタリーっぽくて、演技が上手くて、、現実っぽくて。
だから不快感を感じた。

この作品の実験的な試みの面白さは、きっと分かる人には分かるんだと思う。

分かりたかった。時間と気持ちに余裕がある時にリベンジしたい。

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tomou

3.5世界を変えるためにゴッホ=特別な人間として振る舞う必要はない

2021年11月13日
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鑑賞方法:映画館

古舘寛治と津田寛治という世界三大寛治のうち二人の競演が観られる作品。
…はともかくとして、ありがちなSNSを題材にした話の割には、炎上後の贖罪までを描き切った丁寧な作品だと思いました。
同時に『炎上しなければ話題にすらしてもらえない』今の情報社会に疑問符を投げかけた作品でもあったかと。

別に己の主張や存在価値を認めてもらうために、特別な人間であろうとする必要はないんですよね。
当初エキセントリックな人間として"プリテンド"していた主人公は、ある出来事を機にようやく自分の言葉で話すようになるのですが。

親切な人達も、何も親切である自分を"プリテンド"しようと思ってたわけじゃないんですよね。

あるがままで良いじゃん、ということを説教臭くなく伝えてきてくれた良作でした。

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BONNA

5.0心が揺さぶられる映画No1

2021年11月3日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

知的

小野花梨さんの迫力ある演技は、最早演技を超えている。
引きこもりが心を揺らしながら再生していく姿を描きながら、さまざまな社会の矛盾点に切り込んでいる。
最後のラストシーンは白眉。

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Zen

5.0多くの方に見てほしい映画。今週(大阪市は2週間遅れ)本命かな。

2021年10月31日
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今年158本目(合計222本目)。

今週は2日で8本も観ました。最初の「アイの歌声を聞かせて」がとても良かったのですが、前評判でもこの映画は着目していました。ただ、大阪市では2週間遅れで、まだ名前も知られていない監督の方なのか、かなりのミニシアター(ナナゲイ)でしかやっていないという状況のため、本映画がとても気になり、他を排してでも見に行きました。結果、正解だったと思います。

内容としては多くの方が書いていらっしゃる通り、(元)女子高生たちが「プリテンダーズ」をたちあげ、そこにあることないこと動画サイト(youtubeなどを想定している?)に投げたら、その虚偽がバレてしまいしっぺ返しを食らってしまい、彼女なりに(高校3年生のはずなので、18歳か17歳?)考えて「何をすべきなのか」を考えていく、という趣旨になります。

この類型の映画(SNSでバズる→不正が発覚する)は最近もありましたが(最近だと、「メインストリーム」)、本映画はこの「発覚したあと、迷惑をかけた方たちに何をしていくべきなのか」という点についてかなり強烈な問題提起と解決策が示されています。それ(映画内で描かれているもの)が最適解かどうかはわかりません(それは、神しかわかりません)。ただ、大人でもなく子供でもなく、高校3年生(相当)の子が考える内容としては妥当だし、しかも、主人公の心の成長が感じられるすがすがしい内容です。

多少、性表現などについて不穏当な表現がある(この映画、G指定です)ものの、それをおしのけてもかなりの高評価になるのでは…と思えます。

監督が名の知られていない方とのことで、公開されている映画館がとても少ないのですが、このように「内容的に考えさせる映画」がどんどん公開されることを願ってやまないし、そのような新人監督さんを受けいれてくださるミニシアターさんの存在にも感謝です。

下記の内容を考慮した上で、5.0を振り超える7.6(基礎点5.0+3.0 - 0.2 - 0.2)という評価にしました(5.0を超えることはできないので、便宜上の5.0扱い)。

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(加点3.0) 上記に書いてあることが全てで、とても考えさせる内容です。あまり名前など知られていないとのことなので、確かに不自然な点はあります(描写が途中途中、取り直しをしたのか接続が不自然なところなど)。一方で、「SNSがバズる→不正が発覚する」という趣旨の映画は、ここ1~2年で多く出ており、何番煎じになるの?という部分もあります。それは覚悟されていたと思います。しかしこの映画は、「そのあと、彼女たちがどのように何をすべきか考える」という部分の描写がとても練られており、非常に良質な映画だな、と思いました。

 なお、「プリテンダーズ」(pretender(s))には「(特定の地位などを)(証拠もなく)主張するもの」のほか「偽善者」という意味があります(参考:ジーニアス大英和)。この意味は2つ含まれているのかな、と思います。
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(減点0.2) 序盤に、彼女たちが「バズるため」に、白杖をついて歩くシーン(それを助けてもらうシーン)があります。しかし、道路交通法上、白杖については、

 ・ 視覚障害をお持ちの方 → 義務
 ・ その他、政令で定める障がいをお持ちの方(聴覚障害、肢体不自由など) → 所持してもよい
 ・ それ以外 → 使用してはならない

 …のであり(道路交通法)、本条文は罰則規定はありませんが、趣旨は「主に視覚障害をお持ちの方の交通アクセス権の保障」と考えるのが妥当であり(みんながみんな、それを所持して歩いたら、交通秩序が大混乱する)、また白杖自体はネット通販でも買えるものです。換言すれば、いたずらをしようと思えば(リアルでも)できるものであり、この点についての注意書きが最後になかったのは残念でした(罰則規定はなくても、法の趣旨を考えると真似をするのは妥当とは言えない)。

(減点0.2) 「プリテンダーズ」の虚偽がバレると、視聴者からの「仕返し」が始まります。しかし、これは私刑(わたくしけい)以外の何物でもありません。そして、動画配信者と視聴者の間には何らの関係もありません(たとえば、課金して見ているなどという事情なら、やや異なる)。それに憤慨するのは自由ですが、私刑はいかなる場合でも許されるのではなく、それ単独でも刑法や民法(ほか、行政法規一般)に触れるようであれば、「個別に」罰せられるものです(かつ、それを想定するような不穏当な仕返しを行っている)。

 事実、実世界においても「何ら関係のない第三者が勝手に憤慨し勝手な正義感で無関係であるのに突如炎上させて仕返しをする」というのは問題視されているところであり(直接の被害者が民法上損害賠償を求めるのは理解できても、何ら関係のない人は、そもそも何の訴えの権利も利益もない)、この点についてはリアルでも問題視されているところであり、この点に関しても、問題提起がない(このようなことは許されない)というのは、やや描写不足には映りました。
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yukispica

3.5今時の子の在り方なのかな?

2021年10月27日
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SNSが自己表現の場なんですね。
爆音鳴らしてバイクで走る代わりに人を嵌めた映像をSNSで流すのか。
知らないうちに関わったりしちゃったら嫌だなぁ。

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Oyster Boy

4.0え?私は面白かったですよ笑 相当こじらせてる主人公の成長物語で、 ...

2021年10月24日
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え?私は面白かったですよ笑
相当こじらせてる主人公の成長物語で、
不思議な世界観ではあったが、
いい嘘ならいいよねというシンプルなメッセージ性が分かりやすくてよかった。音楽も良かったし、主演は小野さんだから成立してるなーと思った!良き!

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おれ

3.5噂のモンスター女優よ殻を破れ!応援シテマス

2021年10月23日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

小野花梨(おのかりん)は、きれいのくに、ホメられたい僕の妄想ごはんなどの最近の夜ドラでちょっと気になった女優さん。ドラマではわからなかった面をみれた。
唯一無二の存在でありたいと、もがく女子高校生役は彼女にぴったりだった。ゴッホに憧れているちょっと屈折してみたい娘。

ブサイク、チビ、まんまる顔の16歳、花田花梨でーす。
てぃんくる てぃんくる リトルスター
いいぞ! いいぞ! もっとやれ!

スマホ。SNS。簡単に世界に発信できる環境にある。スマホ動画のクオリティも高い。人を騙して驚かす動画を作る理由は人びとの自発的な善行動を促し、この世界を変えると鼻息も荒いが・・・
親切にしてくれる人は他人に親切にする自分が好きなだけ。ほら、この顔嬉しそうで、満足げでしょ。と、上から目線。
イタズラはやっぱり楽しい。
義足の役者さんを使った芝居は面白かった。
電車に半裸のお祭り男が大勢乗り込んでくるのも、あんなローカル線なら被害も最小だが、企画物のAVの手法。
柳ゆり菜が父親役の古舘寛治にからむのはドッキリ目的だったが、後味悪すぎた。柳ゆり菜のお顔もよくわからず、残念だった。
渡辺哲を出してきたあたりからさすがにヤバくなる。韓国映画をディスるぐらいはセーフだけど。
電車で席を譲り、自己肯定感に酔った相手との再会。とっても紳士的な対応の奥野瑛大とのシーンではなんとパンイチ姿に。大人を舐めているJKの表現のひとつだが、体を張ったわりにPG12にもしてくれないのに御本人はご不満かもしれない。けど、まぁ、しょうがない。

見上愛。映画初出演ながら花梨を甘やかさないイイ友達を好演。急にクソ呼ばわりするのはどうかと思いましたが。
渋谷の交差点のシーンがよかったよ~👍
だる~い感じのアコースティックBGMもよかった。

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カールⅢ世

1.5趣味の悪い遊びでしたね

2021年10月19日
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前ならえを拒否してるファーストシーンからイヤな予感してたんですが、的中でしたね
主人公が幼稚すぎて、ちょっと観てられませんでした

他人と同じことを強制されたくない、私は私、だから社会に反抗する、世界を変えてやる、というのはテーマとして別に珍しくもないので分かるんですけど、主人公を女子高生にしたのがいただけません
これではただの反抗期です
反抗期なんて誰にでもあるから珍しくもないし、大抵の人にとっては黒歴史そのものです
そんな恥ずかしいもの、恥ずかしい行為を延々とみせられるこちらはしんどい、しんどすぎます

90分ぐらいになったら親友のお説教で改心しますが、他人のお説教で改心するならその前に父親や教師の説教でも改心すればいいじゃないですか?
なぜ父親や教師の説教ではダメで、親友の説教なら改心するんですか?
このシーンをご都合という言葉以外で説明できるなら説明してほしいです
他人の説教で改心するっていうのが実に古臭いドラマ的な手法ですよね
ドキュメンタリータッチでリアルに拘ってるんでしょうけど、根本的な脚本が嘘臭いので白けました
リアルで他人に説教されて改心する人を見たことがないですよ
みんな上下関係や世間体を気にして表面上は改心したふりをするだけです
根本的には変わりません
にも関わらず、親友の説教で改心する主人公
ダサいなぁと思いました
せめて村上虹郎の逆ドッキリで酷い目にあったから、された側の気持ちを知ったから改心するとか
その方がまだ理解出来ます
実際は順番が逆、改心後に逆ドッキリだし、まぁ村上虹郎の逆ドッキリ自体、だいぶ蛇足ですけどね
蛇足の理由は、エンドロール後に同じような逆ドッキリが明かされるからです
ポジティブとネガティブの違いはありますが、逆ドッキリ自体はほぼ同じ種類の展開だし、同じ事をするぶん尺も無駄だし、同じ展開がさっきあったから、また逆ドッキリがあることが推測できて驚きが減ってます

同じ逆ドッキリがあることが象徴的ですが、構成もすごく下手です
ドッキリにかけた人たちへの謝罪やそれ以外でも、似たようなシーンが何度も繰り返されるし、同じシーン内でも会話がダラダラ続いて見ていてしんどいです
もっと脂肪を削ぎ落とした会話と編集にしてください
無駄が多すぎます
オシャレなカットも過剰でうっとうしいです
例えば洗車シーンの会話
導入で洗車器の泡をオシャレに撮る必要がないです
ドッキリの協力者と考えの相違が明らかになる、が必要な情報なら泡遊びはカットしてください
泡遊びをオシャレに描きたいなら、会話をカットして音楽でも流していてください

そもそもなんですが、
主人公設定とストーリーラインが大間違いなんですよね
応援できる主人公に次々と苦難を与えて、最後にはハッピーエンドなら分かるんですが
この映画は応援できない性格ブスな主人公が親友の説教で改心してハッピーエンドなんで、見ていてまったく共感できない応援できない状態で2時間が過ぎていくんですよ
それとほぼテーマに近い、「他人と同じことを強制されたくない、私は私」という主人公の訴え
その割には独り善がり反抗期JKがYouTubeで世界を変えようとして渋谷のスクランブル交差点で改心するという設定やロケーションがすごく在り来たりだなと
あとゾンビ
インディーズ映画って渋谷でロケしなきゃいけない決まりがあるんですか?
ゾンビ出さなきゃ逮捕されるんですか?
JKがYouTubeやるって、そんな子が多すぎてすごく没個性だと思いますけど
まるでテーマと真逆です
誰に強要されているわけでもないのに、その辺の映画に勝手に前ならえして、同じような在り来たり設定とロケーションにしているセンスがやばいです

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東鳩

3.0不思議な作品

2021年10月19日
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最初、大丈夫かな~と思い、中盤ぐじゃぐじゃ!
でもラストはいいまとまりでした。
厳しい先生、よかったです。

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かん

5.0映画に出来ること

2021年10月15日
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鑑賞方法:映画館

ぴあフィルムフェスティバル2021 クローズド上映
最後の最後に、ものすごい映画キター(・∀・)

フィクションが出来ること。
フィクションだからこそ出来ること。
むしろ、フィクションにしか出来ないこと!
そんなフィクションが持つ力を見せつけてくれて、表現の閉塞感に風穴を開けてくれる作品でした!!

最初は自主制作で始めた企画だったそうです。
=誰も傷つけない映画=
多様性を意識し、コンプラやポリコレに配慮することは決して悪いことではないけれど…PFF第二回大島渚賞は該当者がいなかった。
審査員でもある坂本龍一氏のコメントの中で、学生から『自分の作品が誰かを傷つけるのが不安です』と言われ『そんなことなら作るな。必ず誰かを傷つけてしまうのが作品というものなんだ』と反論したエピソードが紹介されていました。
学生の自主制作映画ですらお行儀良くなっているなか、大きなお金が動く企画になればなるほど各方面への配慮が必要になり、表現の幅が狭められるのは仕方のないことなのかもしれない。
プロの監督が自主制作で映画を撮る。
自分のケツは自分で拭く。
その覚悟の凄まじさ。
そこまでしても伝えたい事がある。
そこまでしても表現したいことがある。
その熱量に、観る側も突き動かされます。
けど。監督だけに責任を押し付けているようじゃぁ〜日本の映画文化は衰退する一方よ。
テレビマンユニオンが賛同して、スポンサーが付いてくれて本当に良かった。
作り手を応援するPFFで上映するに相応しい招待作品だったと感じます。

映画のオープニングで撮影監督の名前の紹介順が早くて、あれっ?と思いましたが
とにかく撮影がすごい!!
カメラが語ってくる感じは、山崎裕さんのよう。
それもそのはず。南幸男さんはドキュメンタリーでは有名な撮影監督さんなのだそうです。
さすがテレビマンユニオン。
この撮影の生っぽさは、“リアルのなかのフィクション”のテーマにピッタリ!!

短編の『醒めてまぼろし』に続き、小野花梨ちゃんが主演!
役名も花梨ですが、そもそも小野花梨ちゃんありきの企画で、もちろん脚本も当て書きだそうです。
家族全員が『南極料理人』のファンで、とくに次女とは事あるごとに彼女の魅力を語っていたので、本当に嬉しい。
てか、彼女を主演に据えられるような映画が作られて本当に嬉しい。
リアルに持ち込んだフィクションで、騙し騙され
最後の最後まで気を抜かずに観てほしいですww

以下、ネタバレではありませんがテーマバレ
↓↓↓
『トゥルーノース』のレビューでも書きましたが、清水ハン栄治監督のお話しで
素晴らしい活動がSNSで拡散されることで、強く賛同する人々が集まれるようになった。
しかし、活動の熱量が高まれば高まるほど、それ以上の広がりは難しくなる。
人の心を動かすのは“強い訴え”ではなく“感動”なのだ。
今も現実に12万人が収容されている強制収容所の事を知って欲しいけれど、リアルに描くとトラウマになりかねない。
(適度にリアルだけど一定の距離を置いて観られるように調整した結果、あのデザインになったそうです。)
リアルすぎないフィクションだから、安心して心が動き感動に繋がる。

まさにコレ!『プリテンダーズ』にも通ずる。
リアルにフィクションを持ち込むと「騙す」ことになるけれど
最初から騙す前提でも、しっかり心は動く。
むしろ安心感の中での擬似体験こそ、相互理解の近道。
“安心感の中での擬似体験”は、最も映画が得意とするところ!
映画に出来ることは、まだまだあるぞ〜!!

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shiron

3.5ゴッホより普通の女の子、想像を遥かに上回る残酷な現実の革命前夜のヒロイン

2021年9月23日
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鑑賞方法:映画館

柔いポスタービジュアルからは想像も出来ないほど重めのボディブローを感じさせる映画。深く辛かった。舞台挨拶付きなので、それも交えて記していく。

先に言うと、前情報を抜いた方が圧倒的に衝撃を受けるのでオススメしたい。自主映画に近い形だけあって、パンチラインが絶妙かつ濃厚。同時に役者の熱量をひしひしと感じるコクの深い作品。単なるシスターフッドではないし、劇的なドラマを美しく描いているわけでもない。よって、作品が骨太かつバランスも全く取らないパンクのよう。

ただ、個人的には苦しすぎて観ていて胸を強く締め付けるので窒息しそうになる。それは自分が社会に順応しすぎてしまったが故の副作用なのかもしれない。実際、不登校を経験したという小野花梨の言葉が役にも滲み出ていて、見上愛の従順ながら迷いを照らし合わせる姿が印象的だった。

また、Youtubeを武器に世界を変えようとする姿は所詮暴動に写ってしまう。その道程に感情がジェットコースターのように乱舞する。社会のあらゆるリテラシーはとうに崩壊し、ただの形式になっているのではないかと同時に思う。手を取り合うことも実は大げさで、自分の周りだけが彩られれば最大幸福は得られるのかもしれない。

トークショーの中で感じたのは、凄く個々に対しての認識で常に作品の中で葛藤しているということだった。教育のレベルで敷かれたレールは社会に出れば、はみ出し者になる。そこに対しての問題提起の答えがコレだと思うと合点が行く。しかし、映画の枠組みの中では説明不足に思うし、暴力を伴いすぎているように思える。そこが作品のイメージと乖離していてしまったのが惜しいところ。

エンドロール後のラストシーン。鳥肌が立ってしまった。この革命前夜の二人、その行方と確かな嘘に大いに驚いて欲しい。

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たいよーさん。