ジョゼと虎と魚たち(2020・韓国版)

劇場公開日:

ジョゼと虎と魚たち(2020・韓国版)

解説

日本でも2003年に実写映画化、20年にアニメ映画化された田辺聖子の短編小説「ジョゼと虎と魚たち」を韓国で映画化。キム・ジョングァン監督が日本実写版のエッセンスを巧みに取り入れながら、四季が織りなす美しい映像を背景に、足の不自由な女性と心優しい大学生の純愛を描き出す。大学卒業を控える青年ヨンソクは、道端に倒れている車椅子の女性に遭遇し、家まで送り届ける。足が不自由な彼女はジョゼと名乗り、祖母と2人きりで暮らしていた。本が大好きで独特の感性を持つジョゼに興味を抱いたヨンソクは、それ以来、度々彼女の家を訪れるようになるが……。「虐待の証明」「密偵」のハン・ジミンがジョゼ、ドラマ「スタートアップ 夢の扉」のナム・ジュヒョクがヨンソクを演じた。

2020年製作/117分/G/韓国
原題:Josee
配給:キノシネマ
劇場公開日:2021年10月29日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

特集

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画評論

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6
  • 画像7
  • 画像8
  • 画像9
  • 画像10
  • 画像11
  • 画像12
  • 画像13
  • 画像14
  • 画像15
  • 画像16

Original Film (C) 2003 "Josee, the Tiger and the Fish" Film Partners. All Rights Reserved. (C)2020 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved

映画レビュー

4.5韓国のラブストーリー映画の系譜

2021年11月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

少し寂れた趣の住宅街の片隅、足の不自由なジョゼのものと思われる低い視点からの庭の木や風の舞う路地の風景に小鳥や風の音が聞こえ、雑然とした家の中、本棚や台所の様子がやわらかな光と薄暗い影の中に映し出され、そこに美しい音楽とふたりのナレーションが被る。この冒頭シーンは、韓国映画の名作「八月のクリスマス」を想起させ、韓国のラブストーリー映画の系譜を感じさせる。

日常の中の偶然の出会い。それを劇的に映し出すのではなく、セリフは最小限に抑えられ、自然音の中で静かに、じっくりとふたりを捉えることによって、それが運命的な出会いとなることを予感させる演出は秀逸だ。脚本も手掛けたキム・ジョングァン監督は、オリジナル版のエッセンスを巧みに取り入れながら、四季が織りなす映像美を背景に、官能的でみずみずしい美しさにあふれた物語に仕上げていて、映像で語ろうとするその静かな切なさが全編に貫かれている。

演技派女優ハン・ジミンがジョゼを、人気沸騰中の若手俳優ナム・ジュヒョクが青年ヨンソクを演じている。四季を通して次第に変化していくふたりの心情が痛いほど切ない。ヨンソクを思いやって拒絶しながらも、ジョゼが外の世界に追いかけていく雪のシーンは、映画史に刻まれることだろう。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
和田隆

4.0【”ポエティックな韓国版ジョゼ。”田辺聖子さんの短編小説から犬童一心監督の実写化映画が作成され、その後、同題の邦画アニメと韓国リメイクが出来た。映画の正の連鎖であると、私は思う。】

2023年11月16日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

■卒業を控えた大学生・ヨンソク(ナム・ジュヒョク)は、道端に倒れていた車椅子の女性(ハン・ジミン)を家まで送り届け、お礼に夕飯を振る舞われる。
 足が不自由な彼女はジョゼと名乗り、祖母と2人で暮らしていた。
 自分だけの世界観を持つ魅力的なジョゼに、ヨンソクは興味を持っていく。

◆感想

・中盤までは、ストーリー的には犬童一心監督の実写化映画に寄り添って物語は進む。

・だが、後半は独自色を出してくる。
ー 二人が観覧車に乗るシーン。そして、5年後の二人が描かれるシーン。-

■これは、私の持論であるのだが、オリジナルとリメイクを比較する事には意味が無いと思っている。
 何故ならば、リメイクする製作陣は、勿論商業的な成功を視野に入れつつも、オリジナル作品に魅了されていなければ、製作しない筈だからである。
 更に言えば、漫画の実写化で”原作の世界観が出されていない”というレビューも散見するが、実写化する製作陣の想いが籠っている居るわけで、私はそういうレビューは余り好きではない。

□今作は、犬童一心監督の実写化映画を観たために、観賞を見送った(と思う。覚えていない。)が、手元には今作のフライヤーがある。
 そこには、犬童一心監督の今作に対する素敵なコメントがあるので、敢えて書かせて頂く。
 【ジョゼは永遠だ。韓国で生まれたジョゼにも溢れる魅力があって、心うたれる。彼女の強がりや、不器用さや、諦めや、欲望や、優しさや、何もかもが忘れられない。】

<犬童一心監督の自身のオリジナルを想いつつ、韓国のポエティックリメイク版に対し、敬意を表した素晴らしいコメントだと思います。
 映画を愛する者としては、かくあるべきと思い、記載させていただきます。
 この韓国版ジョゼは、ポエティックで静謐で品性高き恋愛映画だと私は思います。>

コメントする 2件)
共感した! 5件)
NOBU

3.0時間がかかる恋愛

2023年11月13日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ハンジミン扮するジョゼは車椅子で倒れていたところナムジュヒョク扮するヨンソクに助けられた。
ヨンソクは人がいいんだね。今度はおばあさんを助けた。しかしその都度食事をごちそうになるのは若干考えものだよね。身障者にかまうのもどうなのかね。ジョゼは空き瓶に興味があるようだ。 ほのぼのしたトーンだが、時間がかかる恋愛だね。最後も曖昧ではっきりしなかった。オリジナルはどんなんだろうね。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
重

0.5最初の場面『なぜ椅子を持ってくるか』主人公たちの毒気がガッツリ抜け...

2023年8月17日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 1件)
マサシ
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る