素晴らしき、きのこの世界

劇場公開日:

素晴らしき、きのこの世界

解説

人間の命を救うほどの力を持つと言われる、きのこ・菌類の秘められた可能性に迫ったドキュメンタリー。食物としてのみならず、生命の再生や維持、アルツハイマーやがんの治療、環境汚染の浄化にまで役立つことから、地球上の様々な問題への応用が期待されているきのこ・菌類。菌類学者ポール・スタメッツやジャーナリストのマイケル・ポーラン、人気フードライターのユージニア・ボーンら様々な分野の専門家が登場し、医療や環境問題に対する菌類を用いた解決策を明かしていく。ナショナルジオグラフィックやディズニーネイチャーのドキュメンタリー作品を手がけ、タイムラプス映像のパイオニアと言われる映像作家ルイ・シュワルツバーグがメガホンをとり、「イカロス」のマーク・モンローが脚本、「ルーム」のオスカー俳優ブリー・ラーソンがナレーションを務めた。

2019年製作/81分/G/アメリカ
原題:Fantastic Fungi
配給:アンプラグド
劇場公開日:2021年9月24日

スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.5キノコと菌のポテンシャルはまさにファンタスティック。タイムラプス映像も刺激的

2021年9月26日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

知的

萌える

キノコや菌類について、私を含め通り一遍の知識しかない観客にとっては相当に興味深いドキュメンタリーだ(ちなみにキノコも菌類に属する)。監督のルイ・シュワルツバーグはタイムラプス映像のパイオニアと呼ばれているそうで、色鮮やかなキノコたちがものすごい速さでニョキニョキと伸びるさまには単純に魅了される。

人間側の主役である菌類学者ポール・スタメッツの破天荒な人生もすごい。マジックマッシュルームを食べて変性意識を体験したことで吃音が治り、“きのこビジネス”で起業して大成功。単に食用として売るだけでなく、さまざまな菌を研究して、シロアリにつく菌を利用して巣ごと駆除する方法や、植物の受粉に欠かせないが感染病で大量死していた蜂の免疫力を高める方法を開発したり。さらには重度の乳がんを患い高齢のため手術もできないという母に、カワラタケを原料にした抗がん剤を服用させて(化学療法との併用で)治してしまう。

中盤以降は、マジックマッシュルームなど一部のキノコに含まれる成分の幻覚作用や向精神作用についての話、さらにはスピリチュアル系の話が増えてきて、よくある科学的ないし学術的なドキュメンタリーかと思って観始めるとびっくりするかもしれない。ただし米国では一時期禁止されていた向精神薬に応用する研究が再開され、鬱病患者や終末期患者への投薬が行われているというし、将来的には日本でも認可される可能性もありそうだ。

ちなみに原題は「Fantastic Fungi」。fungiは菌を意味し、fantasticは「素晴らしい」のほかに、「幻想的な、空想的な」という意味もある。多少怪しげな話も含め、魅惑的な世界を垣間見ることができる一本だ。

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高森 郁哉

3.5Bill Nye the Science Guy Metaphysical Fun

2021年8月24日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

単純

興奮

Fungus is cool enough to get away with cult-like dominance over the animal kingdom from the mycologists who present this film. It's arguable whether or not this is big screen material, but it's certainly a nice optimistic break from all the planetary doom and gloom hinted in BBC and Planet Earth documentaries. Nature as a conscious entity——it's not such an outlandish concept in Fantastic Fungi.

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Dan Knighton

4.0菌類の可能性を発信するドキュメンタリー

2023年9月11日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

寝られる

キノコが世界を救う可能性を探求する人たちを追ったドキュメンタリー。
キノコは人類の祖先であり、ペニシリンなど人類を救ってきた。害虫駆除の可能性を秘めているし、その研究は今も進められている。
大学を出ていない市井の研究者の半生を振り返りつつ、キノコの神秘性を紹介している。
アリの駆除の研究やマジックマッシュルームで吃音克服など、おもしろいエピソードがたくさんある。
アクション映画などを見る気がしない時に落ち着いて観るのにおすすめ。

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はまたろう

2.5fantastic CWニコル似の社長

2022年3月3日
Androidアプリから投稿

欧米のネイチャー物は面白いし 説得力がすごい
また CWニコルをとぼけた感じにしたキノコで人生が変わった男の話しも面白い だが 繰り返し語られるキノコ賛美 見事なキノコ映像と共に囁くような女性のナレーター そして、原始人からキノコを食べ 霊感?幻視?で英知を得て今の人類に至る話し‥キノコ教の入信ビデオか CWニコル似の人のキノコ会社のCMのよう しまいには、ガンが失くなった話しまで、深夜流されるTVショッピングの無限ループの映像のようだ
そして、すっかり洗脳された私はスーパーでエノキやらシメジやエリンギを買って 夕飯にした
観ている間 洗脳感でシラケて観ていても キノコはこんなに素晴らしいと映像と共に繰り返し語られれば 人は刷り込まれているのだと 改めてわかった。
そして、映画とCMの違いを思った。大きなスクリーンに見合う映像ではあったが これは映画ではなくCM なのだ。それは洗脳と感動の違いなのか?
この映画を観るキノコ好きまたは興味がある またはネイチャー物が好きな人から観ると、物足りないと思うが それでもキノコの魅力は分かるし
TEDにも出演のキノコ社長のトークは面白く惹き付けられる。よくできたCMを観るつもりで見たら 楽しめる。だが CMに金を払うのは嫌なもの そこが映画と宣伝の違いか CMはセールスの押し付けだから、それを分かってるから受け入れている。だが、映画にそれが少しでも感じられるとシラケてしまう。映画館に金を払って観る意味を考えた。fantastic fungi というよりも fantastic キノコ社長かな

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U-TA

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