「薄っぺらで、ちぐはぐ」前科者 talkieさんの映画レビュー(感想・評価)
薄っぺらで、ちぐはぐ
いわゆる「お仕事映画」として、保護司を一般に紹介するという点では、知名度・注目度の高い有村架純という俳優を起用して…というのは理解できない訳ではないのですけれども。
しかし「役柄」としては、人生経験のまだまだ少ない年代の彼女には、その役割に必要とされるであろう「人間としての幅」みたいなものを演ずるには、あまり似つかわしくはなかったのではないかと思います。そのことが、残念ながら「お仕事映画」であるはずの本作を、まず、薄っぺらなものにしているているようです。
彼女を主役に起用するのであれば、その分、脇役をベテランで厚く固めるというような「手当て」もできたのではないかと惜しまれます。
保護司は、原則として無給の「ボランティア」ということですが。その点、被観察者との職務上の面接も自宅でというのは、実際なのでしょうか(映画とはいえ、その点の脚色はないと思うのですけれども。)
しかし、そうすると、うら若い独身女性である阿川保護司の自宅の場所を被観察者に知られてしまうことになるわけで…(汗)。
そんなことも考えると、やはり有村架純を主演に据えたということで、本作は、前記の点で薄っぺらであるほか、「ちぐはぐ」でもあるように思えてなりません。
(うるさいことを言わず、フィクションと割り切るべきなのかも知れませんが、こういう点は、ちゃんと感情移入して、フィクションなりの「作品としての映画」に入り込もうとする者には大きな妨げになることも、映画ファンとしては黙過し難いところです。)
本作にリメイク版がもし作られるとすれば、その点の改善を期待したいところです。
おはようございます。りかさん、いつもコメントありがとうございます。
そうですねぇ…。やっぱり「有村架純お目当て」で劇場に足を運んだ向きは、少なくなかったろうと、私も思います。
何を隠そう、筋金入り(?)のサユリストの私も、吉永小百合が出ていると聞けば、足が勝手に向いてしまいますから(汗)。
ゆり。さま、コメントありがとうございました。私も有村架純の演技の熱心さには満足なのですが…。それだけに、映画作品としての本作の「つくり」の不味さは惜しく思います。
おっしゃるとおりですね。若い独身アルバイト女性 は日本の歴史上一人たりとも任命されていないと断言できます❗️女性の総理大臣の方が実現が早いでしょうね。薄っぺらでした。そもそも フェロモンが犯罪抑止に効くはずがないです。イイねありがとうございました😊。そもそも経済的な安定は信用の第一条件なので・・