「成長し続ける日本のアニメーション映画の表現手法の答えの1つを提示でき新たな領域に入った記念すべきクオリティーの作品!」ドラゴンボール超(スーパー) スーパーヒーロー 細野真宏さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0成長し続ける日本のアニメーション映画の表現手法の答えの1つを提示でき新たな領域に入った記念すべきクオリティーの作品!

2022年6月11日
PCから投稿

前作の「ドラゴンボール超 ブロリー」は特に後半の戦闘シーンが最高峰の映像で、日本のアニメ制作会社で最も長い歴史をもつ東映アニメーションのプライドさえ感じられました。
ただ、強いて課題を挙げると、動きが凄い分、長い時間だと作画の統一性が崩れやすい面があると感じていました。
それが本作では、これまでの試行錯誤の結果、❝最新鋭の映像表現❞により、映像のクオリティーを最高密度の状態で維持することに成功した記念すべき作品となっています!
「ドラゴンボール」は、日本は言うまでもなく海外でも人気が高いので、文字通り世界市場で戦えるクオリティーでした。
それが関係しているのか、劇中のキャラクター名や効果音の表示が英語になっているなどのカッコ良さもありました。
本作は単体でも楽しめますが、前作の続きを「新たな出来事」で描いていて、「ピッコロ」と「孫悟飯」がメインになっています。
孫悟飯の長女「パン」は3歳になっていて、かつては孫悟飯の師匠だったピッコロは、今ではパンに修業をつけています。
前作からパンなどの新たな登場人物が増えたりしているので混乱しないかと少し心配でしたが、そこは原作者である鳥山明による脚本。上手く交通整理が行われていて、予備知識が乏しい状態でも把握できる「流石の完成度」でした。
まさにタイトル通り「スーパーヒーロー」がキーワードで、アクションシーンも満載となっています。
内容面でも今後が楽しみになるような世界観が広がる物語で、気が早いですが映像の方向性なども含めて、すでに「続き」が見たい状態です。
なお、エンドロール後にも映像が流れるので、最後まで席を立たないようにしましょう!

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細野真宏