劇場公開日 2021年7月30日

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「マンゴーは目の前」ベイビーわるきゅーれ 唐揚げさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5マンゴーは目の前

2021年12月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

幸せ

萌える

元JK殺し屋コンビちさととまひろは、高校卒業を機に自立のため2人で生活し始める。
殺し屋として殺ししかしてこなかった2人とって、バイトも自炊も初めてでなかなか上手くいかない。
そんな2人の、殺しては食って寝る非日常な日常 in 鶯谷。

本来『ある用務員』を観てから観るべきなのだろうけど、あまりにも話題になっているので年内に観なくてはと思いようやく鑑賞。
黄龍の村→国岡→そして、ベイわる!
邦画好きとしては外せない、師走一本目やいかに?

想像の100倍ゆるゆるふわふわの殺し屋映画。
社会不適合な2人が初めて触れる外の世界。
倫理観のストッパー外れてる阪元ワールド、最高です!
夕飯食べてたら急に殺しのスイッチ入ったり、殺しまくってたら急に甘え始めたり。
アクションは今年観た3本の中でも1番レベルが高かった。
噂に聞いていた伊澤さんのアクションは言うまでもない。
特にクライマックスのアクションは段違い。
アクションでここまで感動したの初めてかもしれない。
高石さんのマシンガンも結構好き。

とにかくキャラクター造形が相変わらず素晴らしい。
コミュ症で人前ではボソボソ喋るまひろ、それとは対照的に無駄に明るくハキハキ喋るちさと。
冗談も通じない完全な悪役だけど、なんだか憎めないヤクザ。
見栄張って実は弱いやつに、黙ってたけど1番強かったやつ。
この不条理な世界の、愛おしくてちょっとウザい彼女たちの攻防、ギャップに目が離せない。

金はあるのになんで働かなきゃいけないの?
彼女たちは街の掃除屋であり、心の掃除屋。
ゆるさに癒されるのは勿論のこと、ざまぁみやがれと撃ち殺していくちさとに勇気をもらい、周りの輪に入れないまひろに共感する。
あんな2人も頑張ってるから、自分も頑張ろうと。

冷蔵庫のショートケーキが待っている。
パパッと終わらして帰ろうぜ。生き延びような!
・野原ひろしの名言
・お釣り200万円
・仁義オムライス♡
・ドルチェ&ガッバーナの香水のせいだよ💢‼️
ネタが多すぎて笑いすぎてもう覚えてない笑
クセがすごいんじゃ………………………………
                   THE END

唐揚げ