劇場公開日 2021年7月16日

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「チープなCGが目に余る」星空のむこうの国 たいよーさんさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5チープなCGが目に余る

2021年7月21日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

単純

寝られる

全くと言っていいほど、映画好きからも総スカンを食らっている本作。単館系でもここまで盛り上がりに欠けるのもなかなかない。ただ、まあピュアな人が作った映画って感じ。

個人的には、鈴鹿央士と秋田汐梨を目当てに観に行ったので、その二人の演技を観れただけでかなり満足。寧ろその二人が頑張るしかない映画でもあるので、期待値は超えたといったところ。また、lolの佐藤友祐が意外な収穫。上手に作品の逸脱を防いでいた。ほぼ役者が空気を頑張って作って、編集でおじゃんにする感じ。

内容はというと、セルフリメイクだけあって割としっかりしている。実にピュアな感情で作られたのだろうと思える、疑念の少ないドラマ。役者冥利に尽きる空気感に結構ジンとくるが、描写で冷めに冷めまくる。SFらしいポイントを押さえた上でパラレルワールドの可視化を努めているが、肝心の描写が卒業制作レベルで、今どきここまで安っぽいモノも中々見れない。また、引き延ばして作った感じも多数見られ、よっこいしょが聞こえてきそうなほど色々描かれたシナリオは少しダルい。80分切っても良かったと思う。過去の栄光にすがって自慰行為をしたような映画で残念。

何度でも言うが、役者はいい。それを観るためが動機ならいいと思う。ただ、CGをぬるめに使えば冷めることぐらい分かっていて欲しかった。今やCGは違和感なく作られる時代。かなりマンパワーで乗り切ろうとした編集にため息と失念をする作品。

たいよーさん。