劇場公開日 2021年12月24日

「初心者に優しい「0」を描いた作品。アニメーションの作画の出来は良い一方、既視感等があるのはマイナス要素か。」劇場版 呪術廻戦 0 細野真宏さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5初心者に優しい「0」を描いた作品。アニメーションの作画の出来は良い一方、既視感等があるのはマイナス要素か。

2021年12月24日
PCから投稿

まず原作マンガとテレビアニメ版は未読・未見の状態です。
そのため、本作は初心者でも入り込めるようになっているのは良いと思いました。
また、アクションを中心に作画の出来は光るシーンが少なくなかった点も評価は上がります。
ただ、主人公の声優が同じだけではなく設定自体も「ヱヴァンゲリヲン」と似てしまっているため、どうしても比較対象として見てしまいます。そう考えると、「まだこれから」と思える面が少なくありませんでした。
「鬼滅の刃」のようにコミカルなシーンを入れて楽しませようとしているのは理解でき、方向性は良いと感じましたが、演出の問題なのか上手く響いていなかったのは少し残念でした。
内容も、初心者に優しい「0」を描いているため薄くなっている点は仕方ないと思われます。
とは言え、「最初の映画」としては良くまとまっていて“愛と呪いの物語”はキチンと描かれていたので十分に合格点だと思います。
エンドロールの終わりにも「オマケ映像」があるので席を立たないようにしましょう。

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細野真宏