劇場公開日 2021年6月11日

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「ポルノでないとしたらかなり残念な出来栄え」葵ちゃんはやらせてくれない kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0ポルノでないとしたらかなり残念な出来栄え

2021年6月11日
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鑑賞方法:映画館

映画の中でがっつりセックスのシーンがあると戸惑うことがある。作品によってはかなり過激でもストーリーの中に溶け込んでいれば違和感がないのだが、そうでないとロマンポルノやドラマ仕立てのAVを観てる気分になる。
本作は、自殺した先輩が大学時代に好きだった女の子とセックスするためにタイムスリップするという話。この設定にまんまとやられてしまった。なんか面白そうな雰囲気だけは醸し出していた。
でも作りがちゃちすぎた。画面がグルグル回るタイムスリップの演出なんていらないし、セックスのシーンもそんなにいらない。2010年にタイムスリップしてるのに、小物や周りの風景に無頓着すぎるのはどうなんだろう。それさえも意図したものだ!なんて開き直るのだろうか。
笑いもほとんどないし、タイムスリップものとしての面白さも追い求めた感じはしないし、恋愛モノとしての切なさもない。印象に残ったのはセックスシーンだけだった。ロマンポルノ的な制約があってこれならまだわかる。でも多分違うのだろう。1回目と2回目の展開の違いがどういう意味があるのか、もっと深めていけばもっと面白い話になったのにと思う。かなり残念な作品だった。

kenshuchu