日常対話
劇場公開日 2021年7月31日
解説
台湾の女性監督ホアン・フイチェンが自身に娘が誕生したことをきっかけに、ひとつ屋根の下で暮らしながら親子らしい会話のなかった母親と向き合うさまを、自らカメラをまわして記録した家族ドキュメンタリー。名匠ホウ・シャオシェン監督が製作総指揮を務めた。母の作る料理を食べること以外に何の接点もない、赤の他人のように暮らす母アヌと娘チェン(ホアン・フイチェン)。チェンは勇気を出して母との対話を決意する。母本人のほか、親族、母のかつての恋人など、身近な人へのインタビューや対話を通じて、元夫から受けたDV、同性愛者であることの思い、社会からの抑圧など、母アヌの苦悩が浮き彫りとなっていく。そして、チェン自身も過去と向き合い、心に秘めた思いを母に伝える。第67回ベルリン国際映画祭パノラマ部門でLGBTをテーマにした作品に贈られるテディ賞に輝き、2017年アカデミー外国語映画賞の台湾代表作品に選出された。
2016年製作/88分/台湾
原題:日常対話 Small Talk
配給:台湾映画同好会
オフィシャルサイト スタッフ・キャスト
全てのスタッフ・キャストを見る
2021年8月2日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
人によっては、全く無意味なものに思えて、重々しく、見るのはつらいだけかも。
かく言う自分も、ものすごいつらさを感じつつの鑑賞・・・
しかし、その志みたいなものが妙に伝わってきて、見入ったし、感情も動かされました。
決して面白いとはいえない(と思いますが…)この作品に見入ったのは、なかなか凄まじい生き様だったり、現代的だったりしたからかもしれません。
あと、距離感─内容と映像の距離感が絶妙な感じで、それだけでも惹きつけられたらような気がします。
母の気持ちを知りたいが聞いてもこたえてくれないだろうから撮影という手段をとったというところからも、この作品の目的はそこであって、たまたまその母親が同性愛者だったにすぎない
普通にしていてもそこは話をそらす親族や、微妙に食い違う姉妹などLGBTに対する考え方も扱っているが、その部分と親子の関係がつかみにくかった
ただ認めるとか許すとかという描かれ方でないのはよかった
すべての映画レビューを見る(全2件)